2009年02月15日

右手小指の前後の打鍵を分解する。

もうひとつ気になる右手小指の前後の打鍵を、いつものように10万字サンプルで分解します。飛鳥配列と小梅配列は右手小指の連打が多いだろうと予想してみますが、はたしてどうでしょうか。

本稿の計算は「右手一つ右ずらし」に対応していないので、さら配列のデータは除外してあります。

絶対値での比較。

絶対値
全体で100打鍵した時、該当する打鍵がどれくらい発生したかを示す。
各レコードの合計は、右手小指の打鍵率に等しい。

右手小指・前の打鍵・絶対値

前の打鍵は「どの指から右手小指に来たか」を、次の打鍵は「右手小指からどの指へ行くか」を分解したグラフです。

右手小指・次の打鍵・絶対値

右手小指の連打は小梅配列がぶっちぎりですね(汗)。「と、」「ど、」「、あ」といった 2-gram が右手小指に置かれているのですから、こうなって当然と言えば当然ではあります。

対する飛鳥は、21C-290 では右手小指の打鍵範囲の広さが数値にそのまま現れていましたが、「完成」後は抑えが効いているのが分かります。

相対値での比較。

相対値
右手小指を100打鍵した時、該当する打鍵がどれくらい発生したかを示す。
各レコードの合計は100%。

右手小指・前の打鍵・相対値

右手小指・次の打鍵・相対値

相対値にすると、さらに目立ちます。

右手小指に「とど」ペアを置くようになって2年以上が経ちました。「あ」も2年近く今の場所に落ち着いています。これらが読点「、」と連接して同指連打になっているのはグラフからも明らかなんですが、それが気になるようだったら、打ってて嫌な打鍵だったら、とっくに修正しているはずなんですよね。

右手小指の連打を分解する。

というわけで、「小梅配列の弱点」になりかねない右手小指の連打を、さらに分解してみます。

小梅配列1.3.2版 右手小指連打のパターン

かな
あえとどへべP
記号
、,「」;+:*0−=[]¥?!

「かな→記号」は、「〜と、〜」等のいわゆる「句読点打ち切り」と呼んでいるパターンに相当します。

  • 〜」、〜
  • 〜、「〜
  • 〜」「〜

このようなカギ括弧と読点の組み合わせを含めた「記号→記号」のパターンと句読点打ち切りのパターンを合わせると、右手小指連打の半数、絶対値の 0.64% が「急ぐ必要のない打鍵」であると言うことができます。

また、スムーズかつ素早い打鍵が求められる「かな→かな」のパターンだけを見るならば、

  • 右手小指の連打率(絶対値) 1.27% × 「かな→かな」パターンの出現率 17% = 0.22%

という数値こそが、右手小指の速度やスムーズさを阻害する確率であると言えるかもしれません。このように考えると、右手小指の連打が数値ほどには気にならないことが、ようやく納得できそうです。

参考)右手小指の連打率(絶対値)
Nicola
0.20%
Tron 2005-1011
0.65%
かえであすか
0.94%
飛鳥 21C-368
0.87%
飛鳥 21C-290
1.21%

右手小指前後の打鍵と同手跳躍。

最後に、左右の人差指と同様、右手小指の前後の打鍵が同手跳躍となる場合の数値を抽出します。左手側は同手跳躍にはなりえませんから、この表では対象外となります。分子がかなり小さいので、比率ではなく発生数で示します。


前の打鍵 次の打鍵
右差 右中 右薬 右小 右差 右中 右薬 右小
小梅 1.3.2 126 159 227 106 85 255 121 104
小梅 1.3.0 141 170 238 102 86 184 96 100
小梅 1.23 38 124 222 45 94 125 85 45
小梅 1.22 244 114 51 49 165 126 82 49
小梅 1.21 275 69 77 15 131 107 126 16
小梅 1.11 243 89 69 71 137 144 119 68
Nicola 14 25 5 3 253 53 152 3
Tron 2005-1011 276 137 238 70 253 113 191 70
かえであすか 123 78 117 75 162 112 108 75
飛鳥 21C-368 53 85 118 63 96 66 112 63
飛鳥 21C-341 127 88 77 26 97 53 69 26
飛鳥 21C-333 97 91 103 62 126 63 112 62
飛鳥 21C-290 86 76 106 77 120 65 114 77
さら 20070501 - - - - - - - -
蜂鳥 X-001 85 50 25 14 29 52 65 14
翡翠 A003 52 18 22 2 63 12 28 2
翡翠 S009 112 33 14 20 51 19 14 20

10万字サンプルの分母は104,357で、104,357分の106は0.10%に相当します。

小梅配列 1.3.x 版の右手小指で同手跳躍が多いのは、「え、」の句読点打ち切りパターンがけっこうあることと、カギ括弧「」や読点と!?が絡むものが大量に発生しているからです。

右手小指のまとめ。

総じて、右手小指にも小梅配列の個性が強烈に発揮されている、と言えますね。右手小指の配置の諾否が問われるならば、これはもう「諾」と呼ぶしかなさそうです。

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posted by 141F at 03:09| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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