2009年03月01日

小梅配列 1.33 版候補 − 定石か、奇策か。

先日記した 小梅配列に残っている課題 を紐解きながら、具体的な解決策を考えていきます。まずは指別の打鍵頻度グラフをご覧ください。問題点を強調するため、掲載する配列数を絞り込んでいます。

指別打鍵頻度グラフ

採用したばかりの 1.23 版を早々に諦めて 1.3.0 版の作成に着手した のは、左手薬指の負担率がどうしても下げられなかったから、でした。ところが、現行の 1.3.2 版で長文を入力すると真っ先に左手薬指の腹が痛み出します。こと左手薬指だけを見れば、1.23 版からの改善効果は微々たるものだと言わざるを得ません orz

原因は奇策にあり。

左手薬指の負担をそれほど下げられなかった主因は下段にあります。「でしょうが」の問題 を解決するために、[X]と[C]で「ゅ」と「ょ」を入れ替えた影響で、キー別の打鍵頻度グラフを見ても左手下段が歪んでいるのがよく分かります。

小梅配列 1.32 キー別打鍵頻度グラフ

小梅配列 1.3.3 #c 無シフト面

ということで、「ゅ」と「ょ」を元に戻します。[C]に「ょ」を置いたので、便宜的に 1.33 #c と呼ぶこととします。これぞ定石、グラフもまさに王道の美しさです。

強調 は 1.3.2 版との差分です。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − ^ ¥
 。 な て せ そ ・ お の に , 、 :
  こ た か  は ー  い し と BS ESC
   . ゅ ょ ろ ゃ っ う す ら え _

小梅配列 1.33 #c キー別打鍵頻度グラフ


左手薬指の
打鍵負担
小梅 1.23
との比
Nicola
との比
小梅 1.3.3 #c 10.85% 86% 78%
小梅 1.3.2 11.82% 94% 85%
小梅 1.23 12.63% 100% 91%
小梅 1.11 11.74% 93% 84%
Nicola 13.93% 110% 100%
Tron 2005-1011 8.82% 70% 63%
かえであすか 9.37% 74% 67%
飛鳥 21C-372 9.71% 77% 70%
飛鳥 21C-290 8.94% 71% 64%

左手薬指の打鍵頻度は 1.3.2 版から1ポイントほど下がりました。1週間ほど試用していますが、左手薬指が楽になったのが実感できます。

再び奇策を求めて。

しかし、1.3.3 #c では「でしょうが」の問題が再び浮かび上がってきます。困った時は他の配列からアイディアをパクってくるのが一番です(笑)。最新版(2009年2月時点)の飛鳥配列 21C-372 を眺めると、

飛鳥配列 21C-290 キー別打鍵頻度グラフ

飛鳥配列 21C-372 キー別打鍵頻度グラフ

[V]に「り」が置いてあるのが目を引きます。そう言えば、かえであすか配列も[V]に「に」を置いていますね。グラフにはっきりと映し出された強引さを、奇策と呼ばずに何と呼びましょうか。

かえであすか配列 キー別打鍵頻度グラフ

小梅配列 1.3.3 #v 無シフト面

同様に[V]に「ょ」を置いてみます。便宜的に 1.3.3 #v と呼びます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − ^ ¥
 。 な て せ そ ・ お の に , 、 :
  こ た か  は ー  い し と BS ESC
   . ゅ ろ ょ ゃ っ う す ら え _

「ろ」は[X]に置きたくないので[C]へ。件の「そろそろ」は打ちやすくなる半面、「ところが」「ところで」が打ちにくくなりますが、「だろう」優先で我慢するしかありません。

小梅配列 1.33 #v キー別打鍵頻度グラフ

今後のポイント。

  1. 左手薬指の打鍵頻度は 1.3.3 #c や 1.3.3 #v の水準で大丈夫なのか。
  2. [V]の「ょ」は通用するのか。

指別打鍵頻度グラフ

(1)がNGならカナを左右で入れ替えるより他に術はなく、1.4.0 版への道程はまた長期戦となりそうな悪寒がします。

(1)がOKで(2)がNGだったら、「でしょうが」問題を諦めて 1.3.3 #c を採用するか、それとも長期戦覚悟の 1.4.0 版でオールクリアを狙っていくかが焦点となります。

(1)も(2)もOKであれば、1.3.3 #v を 1.3.3 版として採用します。

2009-03-02 追記。

1.3.3 #v は NG です。こちらも久しぶりに左人差指の関節がしくしくと(泣)。しばらく 1.3.3 #c の評価打鍵を続けます。

posted by 141F at 01:57| Comment(3) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1.3.3#v で、
>「ところが」「ところで」が打ちにくくなりますが、
とありますが、

私は V,右D よりもむしろ C,右D の方が、
中指が続いて打ちやすく感じました。
「そろそろ」は確かに T,C,T,C の方が打ちやすいですね。

いま 1.3.3#c を試しているところですが、私も左人差指が
少し楽になった…かも?
(「しゅう」とかより「しょう」とかを多く打ってたのかな?)
Posted by 563 at 2009年03月05日 23:57
 過去の経験をアレコレとひっくり返してみると、「V表」を多用するためには「G」の打鍵頻度を、「N表」を多用するためには「H」の打鍵頻度を、それぞれ十分に落としておく必要があるのかも……などと感じてみたり。
 もしもこれが「小梅という配列自体にとっても」真であるならば、狙いどころがある程度把握できるのかも……。
 #ハズしていたらすみません……。
Posted by 相沢かえで at 2009年03月06日 01:24
コメントありがとうございます。
追記に書いた通り、私も #v はダメでした。

中指連打の方が楽に感じるというのは面白いですね>563 さん。

そう言えば、V to G と題した記事を書いたことを思い出しました>かえでさん。

#c と #v の違いは改めてエントリーしたいと思っていますが、別な記事の検証中につき、しばらくお待ちください。
Posted by 141F at 2009年03月06日 02:36
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「でしょうが、」を考える。
Excerpt: 「でしょうが、」を入力する時、どの指をどの順番で使うかを表にまとめました。
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Tracked: 2009-03-08 00:58