2009年09月10日

左手は親指シフトの同時打鍵も下手みたいだ。

既に 対処済とした記事 が掲載されていますが、

DvorakJ で文字キー以外の同時打鍵をするときに不具合が生じることがわかった
blechmusik2の日記
2009-09-06

文字キーをまず打鍵し、続けて文字キーではないキーを打鍵すると、同時打鍵の判定時間が短縮されてしまうことがわかった*1。正しくは、文字キーではないキーを打鍵すると、同時打鍵の判定をする前に相当の時間を内部の処理に費やしてしまうのだ。処理時間を計測したところ、同時打鍵の判定前の時点で200ミリ秒ほどの時間が費やされていた。時間がこれほどかかってしまう処理なぞ何もしていないのだが……

という不具合がある DvorakJ 2009-09-06 版で小梅配列の試し打ちを重ねるうちに、

同手シフトの判定が厳しすぎる。文字キーを先に打鍵して、親指キーの打鍵が遅れた場合の「同時打鍵」で、シフトが効かない。

という私の指摘が正しくないことに気付きました。たとえば「はいれつ」と入力すると、

はいれ
GKJW
無シフト/無シフト/同手シフト/同手シフト
無シフト/無シフト/右シフト/左シフト

「はいれ(確定)」と出力されて、同じ同手シフトとはいえ右シフトはOKで、左シフトでシフトミスが多発していることが分かりました。

左手でのシフト操作がどれだけ下手なのか、すべてのカナを5回ずつ打鍵したものを一覧表にまとめました。

表1 小梅配列 を DvorakJ 2009-09-06 版で打鍵

入力 出力 配置 誤出力数
シフト シフト
同手 他手 上段 ホーム段 下段
あああああ 同手/右 下段







いいいいい 無シフト ホーム段







ううううう 無シフト 下段







えええええ 無シフト 下段







おおおおお 無シフト 上段







んんんん 他手/左 ホーム段

1 1

1
ーーーーー 他手/左 ホーム段

5 5

5
他手/左 上段

3 3
3

ぇぇぇぇ 他手/左 下段

4 4


4
ぉぉぉ 他手/左 下段

2 2


2
ヴヴヴヴヴ 他手/右 下段







入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
かかかかか 無シフト ホーム段







ききききき 同手/右 上段







くくくくく 同手/右 ホーム段







けけけけけ 同手/右 上段







こここここ 無シフト ホーム段







ががががが 他手/右 ホーム段







ののぎぎ 他手/左 上段

3 3
3

ぐぐ 他手/左 ホーム段

2 2

2
げげげげ 他手/左 上段

1 1
1

ごごごご 他手/右 ホーム段

1
1
1
入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
るるる 同手/左 ホーム段
4
4

4
ししししし 無シフト ホーム段







すすすすす 無シフト 下段







せせせせせ 無シフト 上段







そそそそそ 無シフト 上段







ざざざ 他手/右 ホーム段

1
1
1
じじじじ 他手/左 ホーム段

1 1

1
ずずずず 他手/左 下段

1 1


1
ぜぜぜぜぜ 他手/右 上段







ぞぞ 他手/右 上段

2
2 2

入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
たたたたた 無シフト ホーム段







ちちちちち 同手/右 下段







つつ 同手/左 上段
2
2
2

ててててて 無シフト 上段







ととととと 無シフト ホーム段







っっっっっ 無シフト 下段







他手/右 ホーム段

2
2
2
ぢぢ 他手/左 下段

2 2


2
づづづづ 他手/右 上段

1
1 1

ででで 他手/右 上段

1
1 1

とどどど 他手/左 ホーム段

1 1

1
入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
ななななな 無シフト 上段







ににににに 無シフト 上段







ぬぬ 同手/左 上段
2
2
2

ねねねねね 同手/右 下段







ののののの 無シフト 上段







入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
ははははは 無シフト ホーム段







ひひひひひ 同手/右 上段







ろろろ 同手/左 下段
4
4


4
へへへへへ 同手/右 下段







ゅゅゅゅゅ 同手/左 下段
5
5


5
ばばばば 他手/右 ホーム段

1
1
1
びびび 他手/左 上段

2 2
2

ぶぶぶぶ 他手/右 下段

1
1

1
べべべべべ 他手/左 下段







ゅゅゅ 他手/右 下段

4
4

4
ぱぱ 他手/右 上段

2
2 2

ゃゃゃ 同手/左 下段
4
4


4
ぷぷぷぷぷ 他手/右 下段







。。ぺぺぺ 同手/左 上段
2
2
2

.... 他手/右 下段

4
4

4
入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
かか 同手/左 ホーム段
3
3

3
みみみみみ 同手/右 下段







むむむむむ 同手/右 ホーム段







同手/左 ホーム段
3
3

3
てて 同手/左 上段
3
3
3

入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
やや 同手/左 ホーム段
2
2

2
ゆゆ.. 同手/左 下段
3
3


3
よよ 同手/左 下段
2
2


2
ゃゃゃゃゃ 無シフト 下段







ゅゅゅゅゅ 無シフト 下段







ょょょょょ 無シフト 下段







入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
ららららら 無シフト 下段







りりりりり 同手/右 ホーム段







るるるるる 無シフト ホーム段







れれれれれ 同手/右 ホーム段







ろろろろろ 無シフト 下段







入力 出力 シフト 同手 他手 上段 ホーム段 下段
わわわわわ 同手/右 ホーム段







んんんんん 無シフト ホーム段







たたたた 同手/左 ホーム段
4
4

4
合計(全打鍵数 81*5=405) 同手 他手 上段 ホーム段 下段
誤打鍵数計 91 0 43 48 71 20 24 27 40
誤打鍵率 22% 0% 11% 12% 18% 5% 6% 7% 10%

やはり「左シフトで誤シフトが多い」ことと、さらに「下段で誤シフトが多い」ことが分かりました。なるほど。

表2 は10万字サンプルでシフト率を上下段別・左右シフト別に分解したものです。

表2 上下段別・左右シフト別に分解したシフト率


無シフト 左シフト 右シフト
小梅 1.3.4 上段 18.64% 4.56% 6.83% 30.2%
ホーム段 30.52% 7.39% 10.42% 48.5%
下段 13.52% 2.36% 4.02% 20.0%
62.68% 14.31% 21.27% 98.27%
Nicola 上段 20.09% 4.39% 10.72% 35.4%
ホーム段 30.57% 8.85% 12.37% 51.4%
下段 5.48% 2.15% 2.41% 10.1%
56.14% 15.39% 25.50% 97.02%
Tron 2005-1011 上段 18.91% 3.33% 4.76% 27.1%
ホーム段 34.76% 3.50% 10.41% 49.0%
下段 19.07% 1.69% 1.76% 22.6%
72.75% 8.52% 16.93% 98.21%
かえであすか 上段 8.91% 3.40% 5.33% 17.8%
ホーム段 31.52% 12.96% 14.07% 58.7%
下段 8.70% 8.94% 4.89% 22.6%
49.12% 25.29% 24.28% 98.70%

最上段を加えて合計が 100% となる。

小梅配列は Nicola に比べて下段の打鍵率が倍増していますが、下段の左シフトは Nicola と同程度に収まっています。というか、小梅配列が Nicola より無シフト率が高いのは、下段の無シフト率が高いからだと分かります。また飛鳥系は、左シフトの 1/3 ほどを連続シフトで吸収できるようです。

表2 を見る限り、Nicola も利き手が右手な人に向けた日本語配列であると言えます。そして「かえであすか」は、同時打鍵の判定が厳しいほど下段のシフト動作がシビアになると伺えますが、いかがでしょうか?

posted by 141F at 02:01| Comment(2) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 ご指名(?)頂きありがとうございます。

 うーむ……確かに「左手親指×文字キーの同時打鍵」は苦手です。とくに「他手文字キー」との同時打鍵は苦手で、ほとんど「親指キー先押し」に近い状態で運用しています^^;。
 ちなみに、今は「タイムシフト(文字キーのみを遅延させる方法)」を擬似再現するために、繭姫を使って「同時打鍵判定(1打目)=40msec」「先押し重複判定=0msec」「二打目要重複判定=40msec」として使っています。
 誤判定自体はどうしても出てしまうのですが、今のところは許容範囲内かなぁ……と。

 繭姫の設定を「同時打鍵判定(1打目)=100msec」「先押し重複判定=0msec」「二打目要重複判定=40msec」とかにすれば、左親指が速過ぎることによるシフト落ちはなくなる……のですが、これをやると【シフトの立ち上がりと、立下りの両方を使って文字を切り分ける】連続シフトの感覚が乱れてしまうらしく、色々調節した結果が「40msecの平行移動」というふうになりました。
 で、タイマーが100msecを切る設定だと、PCのタイマー精度がモロに影響してくるような気がするんですよね……「シンプル動作で軽く動く、単純にタイムシフトするだけ」のエミュレータがあると、もう少し快適に使えるのかも?とか考えていたりするのですが、自分で作る技量は無いので立ち往生しているところです。

 下段や最上段への「指の移動」には、中段や上段への移動よりも時間が掛かるので、その分だけ「同時判定時間を長く取る」か、「親指キーをほんの少し早めに押し始める」かの、どちらかを取らないといけないのかもしれませんね。
Posted by 相沢かえで at 2009年09月11日 01:18
DvorakJ で入力する小梅配列が、ようやく実用に耐えるようになってきました。ありがたいことです。

小梅配列を含む Nicola 系の「逐次打鍵の親指シフト」と、飛鳥配列を筆頭とする「連続シフトの親指シフト」は似て非なるものだと改めて感じますね。同時打鍵とタイムシフトは何が違うのか、何度聞いても実感を伴って理解できません。

Nicola 時代は拗音が絡むシフトミスに悩まされましたが、小梅配列ではほぼ解消されてシフトミスに悩むことはなくなりました。「連続シフトの親指シフト」でも論理配列を改良することでシフトミスを減らすのは、もはや難しいんでしょうね、きっと。

右手と左手はシフト動作一つを取っても違う。それが分かっただけでも収穫としましょう。コメントありがとうございました。
Posted by 141F at 2009年09月12日 01:44
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