2010年02月14日

右手差指から「ね」を破門したい。(4)

今回は趣向を変えて、読者の素朴な疑問に答えてみます。

maple_magician さんのコメント
仮にA「こねご」と、;「とどわ」を単純交換したら、どうなるんだろう……。

こんな単純なことが何故できないのか、答えは実にシンプルなのですが、その前に「こごね」と「とどわ」を単純交換した配列(以下、対案 A; と呼びます)の性能を、例によって10万字サンプルで紐解きます。

対案 A; の基礎的数値


交互打鍵率 交互打鍵
の連続
片手連打
の連続
同指異鍵率 同手跳躍率
対案 A; 60.83% 22字 12字 5.29% 4.85%
修正案その3 59.99% 23字 15字 5.62% 4.87%
小梅 1.3.4 59.98% 23字 15字 5.66% 4.79%
小梅 1.3.2 60.09% 23字 15字 5.37% 4.40%
小梅 1.23 61.57% 22字 13字 5.04% 3.54%
Nicola 55.53% 19字 17字 6.78% 5.00%
Tron 2005-1011 61.13% 27字 14字 7.78% 5.86%
かえであすか 51.16% 20字 20字 6.73% 4.79%

これらの数値を見る限りは、なかなかの性能です。修正案その3に対して同指異鍵が0.33ポイントも減っているのは、「と、」「ど、」「、わ」「。こ」「ね。」といった句読点絡みの同指異鍵が少なくないことを如実に表しています。

ホームポジションのかな同士を交換しているのに対案 A; で同手跳躍が若干減っているということは、最上段が絡んでいるんでしょうかね。

交互打鍵率と片手連打率グラフ

交互打鍵率と片手連打率グラフ

対案 A; は 1.2x 版と 1.3.x 版の中間的な数値となっていて、実にいい感じです。

交互打鍵率と左右別片手連打率グラフ

交互打鍵率と左右別片手連打率グラフ

修正案その3 は予想通り、左手側の片手連打が小梅配列史上最も少なくなっているのが分かります。

左手側の片手連打


左6連打
左5連打 左4連打 左3連打 左2連打 左句読点
打切分
対案 A; 0.49% 0.82% 1.75% 3.80% 6.84% 1.09%
修正案その3 0.38% 0.76% 1.40% 3.35% 6.29% 1.17%
小梅 1.3.4 0.42% 0.78% 1.51% 3.38% 6.32% 1.17%
小梅 1.3.1 0.51% 0.94% 1.74% 3.65% 6.54% 1.21%
小梅 1.2x 1.06% 1.36% 2.36% 4.03% 6.61% 1.29%
Nicola 2.28% 2.25% 3.94% 6.67% 7.36% 1.17%
Tron 2005-1011 1.32% 1.59% 2.73% 4.67% 6.53% n/a
かえであすか 0.48% 0.74% 1.55% 3.50% 5.38% n/a

片手連打の具体的な数値を久しぶりに披露します。1,000字を入力した時、Nicola では左手側の片手6連打超が22回超も発生するのに対して、最新の小梅配列では4回前後、かえであすかでは5回弱となります。

片手連打を左右に分解しても、対案 A; は 1.3.1 版に近い数値となっています。これはこれで悪くない。

指別の打鍵頻度グラフ

指別の打鍵頻度グラフ

[A]の「こごね」と[;]の「とどわ」を単純に交換すると、左手小指の打鍵頻度が 7.76% となり、1.23 版の 7.74% とほぼ同じ水準に戻ります。

左右別の打鍵頻度グラフ

左右別の打鍵頻度グラフ

左右別の打鍵頻度を見ても、左手側の負担が 1.3.1 版より微増となっているのが分かります。

対案 A; を採用できない理由

左手側の負担を減らしたい。それが、1.2x 版を早々に諦めて 1.3.0 版に取り組み始めるきっかけ でした。左右のバランスは 1.3.0 版の 45:55 という設定でも左手の指先が痛くなったり熱くなったりが避けられず、痛みからの解放を求めて今では 43:57 と右手頼みが進んでいます。左右別の打鍵負担に関して、時計を巻き戻すことは不可能です。

ということで、対案 A; を活かそうとするなら、

  1. 左手側に「とどわ」、右手側に「こごね」を配置
  2. 左手:右手=43:57
  3. 左手側の片手連打を可能な限り少なく

という条件を満たす組み合わせを計算で見つけて、さらにこれまでの 1.3.x 版の軌跡と同様の作業を繰り返す必要があります。

どうせなら他の条件も見直して、白紙の状態から改めて計算する。うーん、くらくらする。一難去ってまた一難ということわざがあるように、上記3つの条件をクリアしたところで、また別の難題が待ち受けているかもしれませんしと、かなり弱含みです。

「Realforce 30g 荷重キーボード専用」という条件でなら対案 A; を採用できるかもしれませんが、それはもはや小梅配列ではありません。

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posted by 141F at 03:39| Comment(0) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 評価打鍵をだらだらと続けても一向に拉致があかないので、ターゲットを絞り込みます。俎上の鯉となるのは、[N]同手シフトに置かれた「み」です。
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