2010年09月07日

小梅配列と低頻度のカナ。

とうに9月に入っておりますが、まずは残暑お見舞い申し上げます。暑いばかりが原因ではないものの、何かと萎えることが多くて、ついぞご無沙汰してしまいました。やっぱりね、日本語の不自由な方(*)や、ルールを共有できない方に日本語入力のあれこれについて力説されても、鼻白むというかなんともはや。

「始めて症候群」を含みます。あれは立派な病気です。おら、もう知らねー(笑)。

閑話休題。本日はこのお題に改めて言及します。

たとえば、私にとっては「清濁半隣置の、かえで****あすか」よりも、「清濁同置の、NICOLA(親指シフト)」のほうが、よっぽど覚えにくい&忘れやすいんじゃないかと思います……というのも、NICOLAの「ぱぴぷぺぽぁぃぅぇぉ」の配字が、『私にとっては』4ヶ月やっても運指記憶できなかった記憶があるのです。私の場合、「高頻度濁音とかはバラバラ配置でもいいから、低頻度(半)濁音とかこそ『私にとって解りやすい』規則性があって欲しい」と感じていたのですが、それがなかったがためにNICOLAは「私にとって、合わなかった」んですね……。

かつて私も、Nicola についてこのように記しました。

Nicola を使っていた頃、「ぁぃぅぇぉ」が置かれている5つのキーが QBZP/ だってことは、指がちゃんと覚えていました。ただし、5つのキーのうちの一つを押した時に何が出てくるかは、確率1/5のロシアンルーレット(笑)。

それに対して小梅配列は、

論理的に関連性を持たせる。だから出現率が低いカナでも、配置を思い出せる。これが小梅流の清濁同置です。

などと偉そうに書いていますが、ここに記した「論理的な関連性」は今ではすべて成立していません。困ったもんだ(汗)。

小梅配列の「ぁぃぅぇぉ」。

それでも小梅配列の「ぁぃぅぇぉ」は、今も右手人差指の担当領域に集まっています。

・・・・・Y・・・・・・     ・・・・・ぅ・・・・・・
 ・・・・・HJ・・・・・ →  ・・・・・ぃぁ・・・・・
  ・・・・・NM・・・・       ・・・・・ぉぇ・・・・

これは狙ってやった成果ではありません。因果は多少前後しますが、

  1. [N]に「っ」を置いた。
  2. 交互打鍵率と片手連打率の計算から、「ぁぃぅぇぉ」はすべて右手に置くこととした。
  3. 2-gram で「っ」の次に来るカナを右手人差指から追放した。
  4. 右手人差指の担当領域に「ぁぃぅぇぉ」が集まってきた。
  5. 「ぁぃぅぇぉ」がそれぞれ現在の位置に収まった。

「風が吹けば桶屋が儲かる」式に言えば、[N]に「っ」があるから「ぁぃぅぇぉ」が右手人差指に集まってきた、ということになります。右手人差指エリア内での振り分けについては、規則性を意識しつつ、さらに「ぅ」以外は無シフトに置いた下記のカナとの絡みから、

・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・HJ・・・・・ →  ・・・・・ーん・・・・・
  ・・・・・NM・・・・       ・・・・・っう・・・・
  • ぁん(ex.ファン)
  • ぃー(ex.ティー)
  • うぇ(ex.ウェイト)
  • ぉっ(ex.ウォッチ)

の 2-gram を優先して、この配置にしています。左向き←に、そして「S」の字に「ぁぃ(ぅ)ぇぉ」が並んでいて、なおかつ頻度の高い 2-gram が打ちやすいから、小梅配列の「ぁぃぅぇぉ」は覚えやすく忘れにくくなっています。

小梅配列の「ぱぴぷぺぽ」。

小梅配列の「ぱぴぷぺぽ」は、1.2 版からずっとこの配置です。

Q・・・・・・・・・・・     ★・・・・・・・・・・・    ★=ぱ|ぺ
 ・・・・・・・・・・・・ →  ・・・・・・・・・・・・
  Z・C・B・・・・・・       ぽ・ぷ・ぴ・・・・・・

[Q]を起終点として、QBCZQと時計回りに、「ぱぴぷぽぺ」と並んでいます。「ぱぴぷぺぽ」としなかったのは、1.2 版の作成時に、

  1. 半濁音の 2-gram を思い付くだけリストアップして、
  2. 最後の最後まで空き地だったQBCZQに、
  3. 打ちやすさの最大公約数を考慮して、
  4. 「ぱぴぷぽぺ」と割り付けた。

ことによります。

・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・ →  ・・・・・・・・・・・・
  ZXCV・・・・・・・       ぽほぷふ・・・・・・・

と、「ふぶ」ペアの隣に「ぷ」が、「ほぼ」ペアの隣に「ぽ」が来たのは、全くの偶然です。

低頻度な「ぁぃぅぇぉ」と「ぱぴぷぺぽ」を覚えやすく忘れにくくするために、配置に規則性を持たせたい。この命題に対して、これが小梅配列の精一杯の回答です。

清濁同置と低頻度のカナ。

「清濁同置の親指シフト」は「清濁分置の親指シフト」に比べて、

  • 詰め込みが効かない
  • 小回りも効かない

という短所があります。しかし、清濁同置だから低頻度のカナが覚えにくい・忘れやすいと短絡されても困ります。

小梅配列の配字ルールを端的に言えば、

  1. 清濁同置
  2. 打ちやすさ
  3. (清濁同置以外の)規則性

という順番になります。同じ清濁同置の親指シフトでも

  1. 清濁同置
  2. (清濁同置以外の)規則性
  3. 打ちやすさ

とルールの優先順位が違ってくれば、例えば

・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・
 ASDFGHJKL;・・ →  ぱぴぷぺぽぁぃぅぇぉ・・
  ・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・

と覚えやすく配字することもできるでしょう。あるいは、Nicola や小梅配列の骨格を残しつつ、

1234567890・・・ →  ぱぴぷぺぽぁぃぅぇぉ・・・
 ・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・ →  ・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・

と最上段(数字段)に規則正しく並べることもできます。「ぁぃぅぇぉ」と「ぱぴぷぺぽ」は低頻度だから最上段で十分だとするのも、一つの見識と言えます。

これに対して清濁分置の親指シフトは、例えばかえであすか配列の配字ルールは、

  1. 打ちやすさ
  2. (清濁同置以外の)規則性

の二つだけ。清濁同置の縛りがない分、配字の自由度が高くなります。打ちやすさと(清濁同置以外の)規則性という二律背反なルールの両立を、清濁同置の親指シフトよりも高次元で図ることができます。

それでもなお、私が小梅配列で清濁同置にこだわる理由は、今までさんざん述べてきたので、ここでは割愛します。

本日の結論。

清濁同置だから低頻度のカナが覚えにくい・忘れやすい、というのは間違いです。

posted by 141F at 02:41| Comment(0) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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小梅配列と低頻度のカナ(補足)。
Excerpt: 「清濁同置の親指シフト」で低頻度のカナが覚えにくい・忘れやすいのは、私もその通りだと思っています。この点に関しては Nicola も Tron も、そして小梅配列も大同小異、五十歩百歩でしょう。
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