2010年12月13日

鶯配列を10万字サンプルで愛でる(1)。

大変お待たせしました。鶯配列を例によって10万字サンプルで分解します。変則的な指の使い方にも完全対応しました。

まず最初に、Excel で計算する10万字サンプルの制限により、オリジナルの鶯配列に以下の改変を加えて作業したことをお断りします。

10万字サンプルに登場するカナ・記号が配列に割り当てられていないとエラーになる。
「ゎ」「,」「.」等のカナ・記号を空き地に適当に割り当てました。
10万字サンプルに登場しないカナ・記号が配列に割り当てられているとエラーになる。
該当する記号「×」を削除しました。
[キー]と「カナ・記号」が1対1で呼応していないとエラーになる。
音引き「−」は右手側を残して左手側を削除しました。

10万字サンプルで評価する鶯配列 配列画像

鶯配列 配列画像

キー別の打鍵頻度

キー別の打鍵頻度グラフ

鶯配列 キー別打鍵頻度グラフ

キー別打鍵頻度の等高線グラフ

鶯配列 キー別打鍵頻度の等高線グラフ

等高線グラフで見ても「飛鳥+小梅≒鶯」なのが可笑しい。特に[M]から[H]へ伸びたがってるヒゲが!

飛鳥配列 21C-341 キー別打鍵頻度の等高線グラフ

小梅配列 1.3.5 版 キー別打鍵頻度の等高線グラフ

ただし、手を左右とも右に1キーずらしているのに、読点「、」は[@]のままスライドしていないので、Nicola から受け継いだ右上に伸びる触手は見られません。

Nicola キー別打鍵頻度の等高線グラフ

方向別の打鍵頻度

左右別の打鍵頻度グラフ

左右別の打鍵頻度グラフ

左右指別の打鍵頻度グラフ

左右指別の打鍵頻度グラフ

上下段別の打鍵頻度グラフ

上下段別の打鍵頻度グラフ

鶯配列はすべての面において、飛鳥配列と小梅配列の中庸を示しています。しかしながら、鶯配列が飛鳥と小梅とは決定的に異なる部分がグラフから見て取れます。左手小指の打鍵頻度が Nicola 以上 Tron 未満とかなり高く、さらに左手小指 > 右手小指となっています。「全体右1キーずらし」なので左手小指の守備範囲がただでさえ広くなっているのに、大丈夫なのでしょうか。

左手小指の疲労指数(仮称)

左手小指の疲労指数を、同手シフトのダメージをペナルティとして重複させて、以下のように定義します。

  • 左手小指の疲労指数 = 左手小指の打鍵頻度 + 左手小指の同手シフト頻度

同手シフトを嫌った Tron は、左手小指の疲れが Nicola より少ないのではないかと思ったんですが、


左手小指の疲労指数
鶯配列 9.45%
Nicola 9.53%
Tron 2005-1011 9.72%
飛鳥配列 21C-341 7.50%
かえであすか 7.73%
小梅配列 1.3.5 7.04%

この計算式では逆転までは至らなかったものの、狙い通り見事二つにグループ分けできました。もうお分かりですね?

本日の結論。

鶯配列は、親指シフト専用キーボードまたは Realforce や Libertouch 等といった高級キーボード向けの「連続シフトの親指シフト配列」です。

続きます。

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う、鶯配列ですと〜。
2010-11-26
posted by 141F at 01:49| Comment(1) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 解析お疲れさまです!
 もともと『龍配列』を使ってらしたyamaさんなので、おそらくは左手も十分器用なんだろうなぁ……と、そんな前提でグラフを眺めてみました。

 そう考えると……うーん、等高線グラフを見ると、「左腕は比較的脇を締めて、右腕は比較的脇をひらいて」打っているのかな、と感じるところがありますね。
 そのスタイルだと、左手で小指外方キーを打つときの「押下の重み」は変わらなくても、「運指のしづらさ」は減るはずなので、結果として左手側の運指が「横方向に薄く広がる」方向に活用されるのかもしれません。
 左手について、左右動よりも上下動を減らそう……というのは、(たとえばDvorakのように)解の一つとしてはアリだと思いますし、左手で小指外方キーを打つことが「前提として含まれている」配列にとっては、割と自然な解なのかも。

 ……と、他の部分については単字解析のみでは見えてこないところなので、連接解析部の公開を楽しみに待っています。
Posted by 相沢かえで at 2010年12月13日 23:14
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