2011年12月10日

甘くて酸っぱい蜂蜜小梅。

小梅配列の派生配列を公開します。核となる部分はそのままで、ハイブリッド同時打鍵による拗音拡張を施しました。蜂蜜小梅配列と名付けます。

蜂蜜小梅配列 1.4.2 +00 版

基本定義 無シフト面
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − ^ ¥
 。 な て せ そ ・ お の に , 、 :
  こ た か  は ー  い し と BS ESC
   . ゅ ょ ろ ゃ っ う す ら え _

基本定義 左シフト面
? / 〜 「  」 & ’ < > + = ‘  |
ぺ け も ぬ ゎ ぴ び ぎ づ  」 ゛ ゜
  め を ま  や ぃ  ぐ じ ど BS ESC
   ゆ ほ よ ふ ぅ ぉ ぇ ず ぢ べ !

基本定義 右シフト面
! ” # $ % [ ] ( ) { } 〓 〓
ぱ げ で ぜ ぞ 〓 ひ き つ 「  * ;
  ご だ が  ば む  く り わ BS ESC
   ぽ ぼ ぷ ぶ ヴ み あ ね ち へ ?

基本定義 小指シフト面
! ” # $ % & ’ < > ^ = ‘ |
 Q W E R T Y U I O P @ [
  A S D  G H  K L ; : ]
   Z X C V B N M , . / _
拡張定義





未定義
未定義 未定義



右BJ 右BH
右BM 右BN
BI XI CI




左BI 左XI 左CI




BL XL CL


ML
左BL 左XL 左CL


左ML
B. X. C.


M.
左B. 左X. 左C.


左M.




EH






右EH







B;






左B;

BO XO CO




BU XU CU




左BU 左XU 左CU




BY XY CY





XV
VJ VH
VM VN
BN XN CN




右BL 右XL 右CL




蜂蜜小梅配列の特徴。

  • 親指キーと文字キーを組み合わせて最大3キーを同時打鍵する、ハイブリッド同時打鍵の日本語配列。
  • 小梅配列の上位互換で、基本定義は小梅配列と完全に共通。
  • 拡張定義は基本定義ベースで、覚えやすく忘れにくい。
  • 濁音(≠半濁音)を含む拡張定義は、必ず3キー同時打鍵となる。

蜂蜜小梅配列と名付けた理由。

下駄小梅配列と名付けるのもありだったかもしれませんが、ハイブリッド同時打鍵を名乗るからには新しい名前を用意したいものです。というわけで、

  • 8種類の拗音文字を最大3キーの同時打鍵で入力する小梅配列 ⇒ 八・三つ・小梅配列 ⇒ 蜂蜜小梅配列

と名付けました。8種類の拗音文字を最大3キーを使って同時打鍵することを、「八・三つ化」から転じて「蜂蜜化」と俗称します。親指系各配列を同じように蜂蜜化できるとしたら、蜂蜜トロンなんか名前からしておいしそうです(笑)。

覚えやすく忘れにくい拡張定義。

[L]と[C]を打鍵する「しょ」「じょ」「りょ」を例にとって説明します。小梅配列の基本定義では、

しょ
[L][C]
じょ
[左L][C]
りょ
[右L][C]

と順に入力します。拡張定義を施した蜂蜜小梅配列ではこれを、

しょ
[CL]
じょ
[左CL]
りょ
[右CL]

というように、基本定義と同じ組み合わせの最大3キーを同時打鍵して、1ストロークで入力します。

さらに、シフト側に入っている「き」「ち」「ひ」「ぴ」「み」の5つのカナは、

きょ
[右I][C]
[CI]
ちょ
[右.][C]
[C.]
ひょ
[右U][C]
[CU]
ぴょ
[右Y][C]
[CY]
みょ
[右N][C]
[CN]

上段が基本定義での打鍵を、下段が拡張定義での打鍵を示します。

と、シフトキーの打鍵さえも省略できます。

残念ながら「しじ」ペアと同じキーに配置してある「り」だけは、例外的にシフトキーの打鍵を省略できません。

同様に小文字「ぁぃぅぇぉ」の打鍵でも、

ふぁ
[左V][左J]
[VJ]
てぃ
[E][左H]
[EH]
とぅ
[;][左B]
[B;]
ちぇ
[右.][左M]
[M.]
ヴぉ
[右B][左N]
[右BN]

と、上段の基本定義に比べて、下段の拡張定義は圧倒的な省力打鍵を実現します。

蜂蜜小梅配列が生まれたきっかけ。

「ふ」に続いて小文字の「ぁ」「ぃ」「ぇ」「ぉ」を入力する場合の打ちづらさを改善したい。こんな積年の課題を解消するべく、蜂蜜小梅配列は誕生しました。例えば上述の「ふぁ」は、

ふぁ
[左V][左J]

と基本定義では左シフトが連続して、とても打ちづらくなっていました。改善策としては、

  1. 「ふ」を無シフトまたは右シフトに移動する。
  2. 小文字の「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」を無シフトまたは右シフトに移動する。

のいずれかしか、小梅配列の従前のルールでは許されません。

  1. シフトの連続を活用する。

という手もあるにはあったんですが、親指キーと文字キーの同時打鍵を組み合わせた

  1. 最大3キーのハイブリッド同時打鍵。

という新しいルールを採用することで、連続シフトを超えた打ちやすさを実現します。「チェック」も小梅配列にとって苦手なフレーズの一つでしたが、蜂蜜化したら元にはもう戻せません。

分かっているけど定義できない。

うぃ
[M][左H]
うぇ
[M][左M]
うぉ
[M][左N]

「う」も小文字の「ぃ」「ぇ」「ぉ」も全部右手人差指に配置されているので、蜂蜜小梅配列のルールを守る限りは同時打鍵が定義できません。

分かっているけど定義しない。

単打で入力することがなくなるであろう「ゃ」「ゅ」「ょ」をシフト側に入れて、他のカナを無シフトに出すという(新)下駄配列と同様の配字方針を採ることも可能ですが、小梅配列との互換性を重視して変更しません。

蜂蜜小梅配列の現状と課題。

最大3キーの同時打鍵は、3キー全部が同手となる可能性がある。
現状では同手3キーは未定義。
3キー同時打鍵ができないキーボード、環境があるかもしれない。
私自身は Elecom TK-U09FGBK(ギアドライブ) を PS/2 接続で使用。OS は Vista SP2 32bit。
キーリマップソフトウェア DvorakJ に大きく依存する。
他のソフトウェアで定義できるかは不明。
予期せぬ入力ミスが発生するかも。
対策その1:DvorakJ のパラメータを調整する。
対策その2:拡張定義の見直し。

親指キーと文字キーのハイブリッド同時打鍵に、そもそもどんな意味があるのか。その答えを探しに、私もこれから旅に出かけるところです。はたして蜂蜜小梅配列は実用に耐えうるのか、それとも机上の空論に終わってしまうのか。蜂蜜小梅配列の旅は、もうしばらく続きそうです。

それより何より、蜂蜜小梅配列の最大のデメリットは、もしかしたら、10万字サンプルで解析できないことかもしれません(汗)。

謝辞。

末筆ながら、蜂蜜小梅配列は Nicola + Tron + 飛鳥 + 下駄 の各配列にインスパイアされて誕生しました。

日本語入力コンソーシアム公式サイトや Nicola スレが反面教師として存在しなければ、打鍵数にもう一度こだわることはありませんでした。

また、DvorakJ というソフトウェアがなければ、思い付きが具体化することはなかったと思います。

以上の作者並びに関係者の方々に、心から感謝の言葉を申し上げます。

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Excerpt: さらに安全な論理配列たらんことを目指し、小梅配列の上位互換であることを諦めて、蜂蜜小梅配列は独自進化の道を歩き始めます。post-fix を脱ぎ捨て、打鍵範囲が改まったことを強調して、2.0.0 版を..
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