2011年12月19日

蜂蜜小梅配列を解析する。

名目打鍵数と実質打鍵数が計算できるということは、キー別の打鍵頻度も計算できるということです。ということで、例によって10万字サンプルで計算してみました。これまでの親指シフト各配列の解析と異なり、

対象としたのはカナと句読点及び長音の合計 101,156 字
「。、ー」以外の記号や英数字は割愛した。
英数字や他の記号を含めると小指シフトを考慮しなければならず、計算が煩雑になる。
新下駄配列は英数字や記号をほとんど規定していない。
実質打鍵数を基本に計算
必要に応じて親指キーを「特別扱いするケース」と「特別扱いしないケース」を併記した。
「親指キーを特別扱いする」とは、親指キーを除外したり、親指キーだけ除算の分母が異なったりすることを示します。

と、まだまだ発展途上の手法であることをご承知のうえ、ご覧ください。

蜂蜜小梅配列の名目打鍵数と実質打鍵数。

まずは 前回の数値 の訂正から。簡易的な係数計算をやめて配列毎にきちんと計算し直したので、数値が若干異なりました。前回のエントリーは速報版として、数値を訂正せずに残しておきます。打鍵効率は「実質打鍵数/入力文字数」で、1字を入力するのに何打鍵が必要かを示します(単位は「キー/字」)。


名目打鍵数 実質打鍵数 打鍵
効率
strokes Nicola比 小梅比 新下駄比 keys Nicola比 小梅比 新下駄比
Nicola 101,156 100.0% 100.0% 102.6% 143,825 100.0% 105.0% 112.6% 1.422
小梅配列 101,156 100.0% 100.0% 102.6% 136,990 95.2% 100.0% 107.3% 1.354
蜂蜜小梅配列 98,639 97.5% 97.5% 100.0% 135,294 94.1% 98.8% 106.0% 1.337
新下駄配列 98,637 97.5% 97.5% 100.0% 127,692 88.8% 93.2% 100.0% 1.262

キー別の打鍵頻度マップ。

親指キーの特別扱いあり。

蜂蜜小梅配列 キー別の打鍵頻度マップ

新下駄配列 キー別の打鍵頻度マップ

【参考】名目打鍵数ベースのキー別打鍵頻度マップ。

小梅配列 1.4.1版 打鍵頻度マップ

左右別の打鍵頻度グラフ。

親指キーの特別扱いあり。

左右別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いあり)

親指キーの特別扱いなし。

左右別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いなし)

左右指別の打鍵頻度グラフ。

親指キーの特別扱いあり。

左右指別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いあり)

親指キーの特別扱いなし。

左右指別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いなし)

上下段別の打鍵頻度グラフ。

親指キーの特別扱いあり。

上下段別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いあり)

親指キーの特別扱いなし。

上下段別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いなし)

シフト頻度グラフ。

シフト頻度グラフ

【参考】名目打鍵数における無シフト率。

無シフト率
Nicola 57.8%
小梅配列 64.6%
蜂蜜小梅配列 66.2%
新下駄配列 72.3%

結果と課題。

蜂蜜小梅配列は、小梅配列のDNAを色濃く反映した派生配列であることがよく分かる、と言えるでしょう。新下駄配列と肩を並べるぐらい少ない名目打鍵数で入力できて、なおかつサンデータイパーでも安心して使える「覚えやすさ・忘れにくさ」を考慮した、ハイブリッド同時打鍵の日本語配列。それが蜂蜜小梅配列です。

新下駄配列の効率の高さは、文字キー同時打鍵という仕組みに備わっている特性ではなく、単打(≒無シフト)でどれだけ打てるか、ホーム段にどれだけ集中できるかにこだわった、いわば詰め込みの力学から生まれていることが分かります。清濁分置だからこそ成せる業ですね。

蜂蜜小梅配列は小梅配列と比較して、単打(≒無シフト)と親指シフト(同手シフト+他手シフト)から各々2ポイント弱を減らし、その分だけ文字キー同時打鍵にスライドさせているのが分かります。無シフトさえ減らしてしまうことと引き替えに、「ゃ」「ゅ」「ょ」が絡む拗音の入力から、シフトの掛かり具合による打ちやすさ・打ちにくさの差を追放しています。

キー別の打鍵頻度マップを見ると、蜂蜜小梅配列は打鍵数ゼロとなった[B]を筆頭に、小梅配列とは特に左手側で大きく異なっているのが分かります。いくら辺境に位置する[B]とはいえ、特等席の単打=無シフトを全く使わないのは、何とももったいない話です。

ここでの対応策は、

  1. 小梅配列の上位互換≒分かりやすさ重視で、打鍵効率の向上には目をつぶる。
  2. 小梅配列との互換性を少し犠牲にして、左手下段に手を加える。
  3. 小梅配列と蜂蜜小梅配列双方に改変を加えて、互換性維持と打鍵効率向上を両立させる。

などが考えられます。1番目は現状維持。2番目は実行しても五十歩百歩。3番目は小梅配列にとって何のメリットもありません。対応策をどうするか、結論は急がない方がよさそうです。

posted by 141F at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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