2012年05月01日

同手シフトはどの指で発生しているのか

同手シフトはどの指でどの程度発生しているのか、例によって10万字サンプルで調べました。

対象としたのは「ゐゑゎヵヶ」を除いたカナと、句読点と長音「。、ー」の3種の記号の合計101,158字。また、いつものような比率ベースでは、分母の異なるデータを比較してしまい正しくないため、本稿では絶対値を採り上げます。

ここで例えば Nicola の「を」は、[A]キーと[左親指]キーの同手シフトで打鍵します。これを[左小]と[左親]の双方でカウントしてグラフにしました。同様に、

蜂蜜小梅配列の「じぇ」
[M]+[L]+[左親指]の3キー同時打鍵
うち[M]+[L] → 《右差指》+《右中指》の同手シフトと判定
蜂蜜小梅配列の「ヴぉ」
[B]+[N]+[右親指]の3キー同時打鍵
うち[N]+[右親指] → 《右差指》+《右親指》の同手シフトと判定

上記のような同手シフトも、忘れずに加算しています。

同手シフトの指別打鍵数グラフ

同手シフトの指別打鍵数グラフ

図中で連続シフトは考慮していません。かえであすか配列の[親指]キーは、左右合わせて28%ほどで連続シフトが有効となって、打鍵が省略できるようです。連続シフトが左右でどれだけ有効になっているか、左右の内訳は計算していません。

また、言うまでもありませんが、連続シフトは文字キー側には無関係です。

小梅配列は「遠いキーほどシフトを減らす」ルールを頑なに守っているのが、お分かりいただけるかと思います。

左差伸に置いたカナを改めて確認すると、

蜂蜜小梅配列(修正案その4・詳細未公表)
小梅配列 1.4.1
・や・ぴ
Nicola
れ・も・
Tron 2005-1011
ほ・ふ・へ
かえであすか配列
・ヴ

強調 は小文字。

となっていて、蜂蜜小梅配列の左差伸の同手シフトの打鍵数は、ほぼゼロと見なせます。

このグラフを見ると、もしかしたら蜂蜜小梅配列で連続シフトを有効にできるかも、なんて色気も出てきますが、「最大3キーの同時打鍵」と「連続シフト」を両立できるソフトウェアは、現状では存在しません。

小梅配列は「人差指の素早さを活かしたカナ配置」を標榜してきましたが、安全基準の見直しを図ったことで、蜂蜜小梅配列に同じコピーを使うのは難しくなりました。ただし、安全性が向上して安心して打鍵し続けられることと、打鍵効率が向上したことは、速度の向上にも寄与していると考えます。

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posted by 141F at 01:02| Comment(5) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今小梅で、ぜひ蜂蜜小梅に移行したいのですが、DvorakJ+ATOK?だとなぜか、
確定アンドゥしたとき、未確定状態に戻った文字列の左側に、確定済みの文字列が
一部残るという現象が起きてしまいます。やまぶきや親指ひゅんQでは起こりません。

具体的には、たとえば「はちみつ」と打って確定して、確定アンドゥすると、
「はちみつ」が未確定文字列に戻るのが期待する挙動ですが、
「はちみはちみつ」になってしまうのです。
(左側の"はちみ"は確定済み文字列)

ここに書くのはお門違いのような気もしますが、141F氏あるいは
配列界隈でこの現象を耳にされたことはありますか?

---
* Windows 7 Professional 64bit
6.1.7601 Service Pack 1 ビルド 7601
* ATOK 2012(25.0.4.0)
* DvorakJ 2012-03-31版

※ 32bit版のWin7/WinXPでも起きていて、MS-IMEでは起きないので、
おそらくATOKとの相性なんじゃないかと思いますが…。
Posted by hatchee at 2012年05月01日 12:36
>hatcheeさま

 DvorakJそのものの動作に関することでしたら、やはり作者さんのところ( http://d.hatena.ne.jp/blechmusik2/ )へと、直接レポートをお寄せいただくのが確実かと思います。
 こういった情報は、作者さんがもっとも欲する話のはずですし、さらに同じツールを使うほかの方にとっても役立つ話になると思いますので……。
Posted by 相沢かえで at 2012年05月01日 23:59
普段は確定アンドゥを使わないので気付いていませんでしたが、私も同様の現象を確認しました。しかも、かな漢字変換の過程によって、挙動が若干異なるようです。《》内は、確定アンドゥによって未確定状態に戻った文字列を表します。

★ かな漢字変換後に変換アンドゥ
「かくてい」(変換)「確定」(アンドゥ)「確《確定》」
→ 先頭の1字「確」が残る。

★ 漢字変換せずかなのまま確定後に変換アンドゥ
「かくてい」(確定)「かくてい」(アンドゥ)「かくて《か》」
→ 先頭の1字だけが再変換対象となる。

★ ひらがなに変換して確定後に変換アンドゥ
「かくてい」(変換)「かくてい」(アンドゥ)「かくて《かくてい》」
→ 先頭1字が残るのではなく、末尾1字だけが消える?

当方の環境は Windoes Vista Home Premium SP2 (32bit) + ATOK 2012 です。

DvorakJ のサイトをざっと確認しましたが、確定アンドゥにまつわる事象は掲載されていないようです。blechmusik2 さんに、私からも報告しておきますね。
Posted by 141F at 2012年05月02日 01:56
こんにちは。本日公開した版で、hatchee さんと 141F さんが報告して下さった現象に対処いたしました。
不具合の原因に関しては以下のエントリーで説明しています。
http://d.hatena.ne.jp/blechmusik2/20120503/1336017157
Posted by blechmusik at 2012年05月03日 12:56
お返事遅れました。

Dvorakj で、「キーを発行させるごとに何ミリ秒させるか」の設定を 0 ミリ秒にすれば、
正しく確定アンドゥするようになりました。時々、BSが1つ多く発行されて左側の確定済み
入力を消してしまうようなGUI部品(Google Chrome の Evernote 拡張のタグ入力欄など)が
あったりしますが、これはかなり限定的な場面なので許容範囲です。

ともかく、これで心置きなく蜂蜜小梅に移行できます。ありがとうございました。
拗音の打鍵に慣れるのが楽しみです。
Posted by hatchee at 2012年05月16日 10:11
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DvorakJ + ATOK2012 での確定アンドゥ
Excerpt: DvorakJ 2012-05-03 版と ATOK2012 の組み合わせで、確定アンドゥの挙動がやっぱりおかしいことを報告します。
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Tracked: 2012-05-03 14:41