本稿は表題についての思考実験です。被験者1人(つまり私)の打鍵結果から妄想した暴論なので、話半分にお読みください。
まずはシフトに関する用語を定義します。というか、統一します。
- 親指キー同時シフト
- 親指キーと同時打鍵するシフト
- いわゆる親指シフト
- 文字キー同時シフト
- 文字キーと同時打鍵するシフト
蜂蜜小梅配列は、上記2つのシフト方式を併用する日本語配列です。今後は「親指シフト」という固有名詞や慣用句を使うケースも残りますが、機能を示す「親指キー同時シフト」と使い分けていきます。
関連語としては、小指キー押下シフトとか中指キー前置シフト、親指キー連続シフト等々。選択肢はこんな感じで。
- (親指|中指|中薬指|小指|文字)キー(押下|前置|後置|同時|連続)シフト
「押下」と「連続」の違いは、「押下」はシフトキー単独打鍵時も(無効な)シフト動作を行うもの。「連続」は「同時」と対立する存在で、シフトキー単独打鍵時はシフト以外の動作を行うものを含みます。
同時打鍵と交互打鍵
机上でも膝上でも構いませんが、左右の薬指を使って[S]キーと[L]キーをエア打鍵してみてください。
- [S]+[L]の同時打鍵
- [L]→[S]の交互打鍵
交互打鍵の間隔をどんどん短くしていっても、同時打鍵と交互打鍵を意識的に打ち分けることは可能だと思われます。しかし、現実にはシフトの誤判定が発生します。
お察しの通り、[L][S]の打鍵で「した」を入力したつもりが、[LS]の同時打鍵で「しゅ」と判定されてしまうのが原因です。同時打鍵の判定をシビアにすると、今度は同手シフトが掛からなくなってしまって、シフト方式の混在は予想通りに副作用と無縁ではありませんでした。
時間 t を次のように定義します。
- t 文字同時
- 「しゅ」を入力するのに必要な、[S]と[L]の文字キー同士を同時打鍵するのに掛かる時間
- t 文字交互
- 「した」を入力するのに必要な、文字キーを[L]→[S]と交互打鍵するのに掛かる時間
- t 親指同時
- 「を」を入力するのに必要な、[S]キーと[左親指]キーを同時打鍵するのに掛かる時間
「した」が「しゅ」に誤判定されてしまうことと、同手シフトが掛からなくなってしまうことから、3つの時間 t の多寡は以下の式で表現できます。
- t 文字同時 < t 文字交互 < t 親指同時
親指キー同時シフトという動作(親指キーの同時打鍵による 1-gram の入力)は、「同時」の打鍵であるにも関わらず、左右2キーの交互打鍵(2-gram の入力)よりも遅いことを示しています。ワーストケースの親指キーの同時打鍵は、ベストケースの交互打鍵よりも遅いというのが、より正確な表現であると思われます。
遅いアルペジオ
このブログの最頻出ワード「小梅配列」を例に採ります。「こうめはいれつ」の打鍵は、
- こ:A
- う:M
- め:A左
- は:G
- い:K
- れ:J右
- つ:O右
で、無シフトが4回、同手シフトが3回発生します。「した」が「しゅ」と誤入力されないように同時打鍵の判定をシビアにすると、3文字目の「め」はクリアできたとしても、6文字目の「れ」でシフトが掛からなくて失敗するケースが頻発します。
「め」の直前の打鍵は交互打鍵(M→A左)ですが、「れ」の直前は[K]→[J右]のアルペジオ。即ち、同手シフトが絡むアルペジオは、右手→右手のパターンといえども、同手シフトが絡む交互打鍵よりも遅いことを示しています。
つまり、都度シフトの親指シフトで速く入力するためには、
- 無シフト率を高くする
- 交互打鍵率を高くする
ことが有効であると言えます。具体的に名前を掲げれば、
- Tron 配列
- 小梅配列
- Nicola 配列
の順に速く入力できそうです。
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