2012年11月11日

左手下段・無シフトのカナを再考する(2)

だいぶ遅くなりましたが、本日はこの記事に言及します。

未来の記憶たち 〜Futures Memories〜 > 新配列習得前覚え書き11(付属語の最後の音は打鍵しやすいほうがよい)
2012-10-29

しばしお付き合いください。

付属語の最後のカナ

そこで、私が思ったのは「付属語の最後の音で使用頻度の高いものはホームポジションで打てるといい」ということです。

それが無理なら、「付属語の最後の音で使用頻度の高い清音は無シフトで打てるといい」と思うのです。

「付属語の最後の音」というのは格助詞「を」であれば「を」、格助詞「から」であれば「ら」を指します。

付属語の最後のカナが、蜂蜜小梅配列 2.5.4 版でどこに置かれているかを調べます。「付属語の最後のカナ」は、Wikipedia の以下の2ページに掲載されているカナからピックアップしています。

全部で40字ありました。表中の修飾の示す意味は次の通りです。

  • 最強調 はホームポジション(シフト問わず)
  • 強調 はホームポジション以外かつ無シフト

清音 濁音
a i u e o a i u e o
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
ホームポジション
いかくがさしじとどまめりるれわんを
17/40(42.5%)
無シフト
えすせそてなにのはやよら
12/40(30%)
上記以外
きけずぞつでぬねへむも
11/40(27.5%)

上記条件を満たすカナが7割超というのが多いのか少ないのかは分かりませんが、この条件を満たそうと努力した結果ではないので、偶然このような数値になっていると言うしかありません。

付属語とか自立語とか

小梅配列は、自立語とか付属語とか全く考慮しないでカナ配置を行っています。飛鳥配列の中の人がよく大和言葉がどうたらと語っていましたが、そういう類の条件も全て排除しています。私の中にあったルールは、

  • 交互打鍵は是
  • 左手側の片手連打を減らす
  • あとは打鍵して決める

という感じですかね。その結果として、各配列の個性が文末にこそ強く発露していたのは既報の通りです。

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Weblog 61℃: 10万字サンプルで「文末」を紐解く。
2008-02-24

この話も何度か書いてますが、俺様配列を作り始めた当初は、

  • わたしは
  • わたしが
  • わたしも

とか、

  • あなたに
  • あなたの
  • あなたを
  • あなたへ

などのフレーズを同じ運指にしたいと考えていました。つまり「は」「が」「も」や「に」「の」「を」等を同じキーに配置しようとしていましたが、このアイディアを放棄して清濁同置を採用したことが、小梅配列の誕生へと繋がっていきます。

格助詞の「を」

だから、「蜂蜜小梅配列 Ver.2.5.4」の「を」の配置に個人的には特に不満がないのです。

小梅配列の歴史を紐解けば、「を」は無シフトの座を左手側で「せ」「ろ」と競い合い、頻度が高いくせに負けて同手シフトに追いやられたカナです。[S]同手シフトの「を」は、しっとりした打鍵感で私も好きですが、無シフトに「を」を置いた時の軽快な打鍵感も忘れがたい。事ある毎に無シフトに出たがった「を」の、最後のチャンスが今回の[X]無シフトでしたが、実際に打鍵してみて[X]に「を」置くには厳しいと判断します。

格助詞の「へ」

それと、「蜂蜜小梅配列」のキー配列を決めるために利用しているであろうデータを無視して個人的な意見を言うならば「へ」が打ちづらいと思います。

「へ」は格助詞「へ」の最後の音で「(移動の目標)へ」や「(到達点)へ」のように結構使うように思えます(他の場合の使用率が低いので現在の配置なのかもしれませんが)。

「へ」は下段の右手小指で、しかも同手シフトと打ちにくい。

ホームポジションは「へ」にとって一等地過ぎますが、できれば無シフトで打てればよいなと思うのです。

「へべ」ペアは 1.3.0 版からずっと、[/]のシフト側を不動のポジションにしています。

[/]という右手下段のキーは、ここにカナを置かない日本語配列が珍しくないように、けして打ちやすいキーではありません。それでも[P]にカナを置くよりは遥かにマシだからという消極的な理由で、私は[/]に「えへべ」を置いています。

「へべ」ペアは、右手の中指・薬指に置くには頻度が低く、右手人差指伸に置いた時には指を迷子にさせる元凶にもなりました。

[:]や[/]では、無シフトよりも同手シフトの方がむしろ打ちやすいとも感じています。

これらのことから、「へべ」ペアに[/]キーはベスポジと判断しています。悪しからず。

蛇足ながら、蜂蜜小梅配列で(速い|正確な|疲れない)打鍵を行う上での最大のボトルネックは、[/]無シフトの「え」ではないかと私は思っています。

修正案その3

[Z]の「め」は凶悪すぎました。こっそり試した[X]の「を」も厳しい。

強調 は 2.5.4 版との差分です。〓 は未定義。

無シフト面
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − ^ ¥
 。 な て せ そ ・ お の に 「」 、 ()
  こ た か  は ー  い し と BS ESC
   ゆ け ま ろ や っ う す ら え _
左シフト面
? / 〜 「  」 & ’ < > + = ‘  |
ぺ  よ ― … ゑ び ぎ づ  」 ゛ ゜
  め を   ぅ ぃ  ぐ じ ど ぴ *
    ょ ふ  ゃ ぉ ヴ ず ぢ べ !

「ふ」を真ん中に挟んで、外向きに「ゎょゅゃ」と並べます。

右シフト面
! ” # $ % [ ] ( ) { } 〜 〓
ぱ  で ぜ ぞ ゐ ひ き つ 「  () {
  ご だ が  ば む  く り わ ぬ }
   ぽ  ぷ ぷ ぇ み あ ね ち へ ?
小指シフト面
! ” # $ % & ’ < > ^ = ‘ |
 Q W E R T Y U I O P @ [
  A S D  G H  K L ; : ]
   Z X C V B N M , . / _
マトリックス

変更ありません。

本日の思い出し

左手が死んでしまった。
2006-03-01

すり抜けができないような道路で、バイクで渋滞に小一時間もハマった時のような感じになってます。こんな説明でどれだけの人に通じるのか分かりませんが、バイクで渋滞にハマると、クラッチ断続の繰り返しで左腕や肩がしびれて、左手の握力もかなり落ちてしまいます。今日はまさにそんな状態でした。

(中略)

あわてて確かめてみたら、左手中指のシフト率が58%にも達していたのが原因のようです。

やはり親指シフトと握力は無縁ではありません。左手側のシフト率を少しでも下げることは、(速い|正確な|疲れない)打鍵に大いに寄与すると信じて。

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左手下段・無シフトのカナを再考する
2012-10-28
posted by 141F at 01:17| Comment(2) | TrackBack(2) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
回答していただき誠にありがとうございました。

確かに[P]の同手シフトよりは[/]の同手シフトほうが楽ですね。
私も母音の「え」が[/]無シフトであることに少々違和感を感じておりました。タイピングソフトで練習していると「え」を入力するときに少しロスしているように思える。

より改良されたVer.2.5.5を楽しみにしております。
Posted by 中井悠詞 at 2012年11月11日 21:22
[/]無シフトに置くカナは、おそらく「え」のままになろうかと。
これはもう、蜂蜜小梅配列の「仕様」ということになるのでしょうね。
[/]無シフトにまつわる経緯は、下記のポインタをご参照ください。

本日の配列−小梅 1.3.1 RC
http://61degc.seesaa.net/article/78955726.html

あわあわ(5)。
http://61degc.seesaa.net/article/204468429.html

小梅配列 1.4.1 版です。
http://61degc.seesaa.net/article/233292255.html

誤解を招く表現をしてしまったとしたらお許しください。

なお、エントリーのタイトルにありますように、次版の検討対象は
左手下段・無シフトのカナです。
Posted by 141F at 2012年11月11日 23:07
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Excerpt: 長いこと迷いに迷って、結局「けげ」ペアを下段に置くのは諦めます。
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Excerpt: 裏技的な手法でボトルネックを解決できるか、ふとした思い付きをしばらく試してみました。
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