またもや清濁分置の新しい親指シフト配列が登場です。スクリプトによる解析は清濁分置の親指シフトにどのような新風をもたらすのか、興味津々です。日本語の配列なのに我が国には生息しない鳥の名前を付けるのはどうだろうという気もしますが、野暮な話はやめときましょう。
例によって10万字サンプルで紐解きます。どうせですから、親指シフト系かな配列 蜂鳥配列 X-001 + 英数/記号用キー配列 Dusk Layout X-002 の組み合わせで計算していきます。
計算基礎
この状態で解析します。カナや記号の不足分を、空き地に適宜追加しています。
指別使用頻度グラフ
まずは狙い通りといったところでしょうか。中指系っぽい数値にも見えます。
上下段別使用頻度グラフ
これはお見事ですね。清濁分置を生かして、ホーム段にいっぱい押し込んでいます。
交互打鍵と片手連打
手前味噌になりますが、この項目だけは小梅配列に一日の長があるかと。
同指異鍵と同手跳躍
同指異鍵 | 同手跳躍 | |
---|---|---|
蜂鳥 X-001 | 4.4% | 3.1% |
小梅 1.3.0 beta | 5.4% | 4.7% |
小梅 1.23 | 5.0% | 3.5% |
Nicola | 6.8% | 5.0% |
Tron 2005-1011 | 7.8% | 5.9% |
飛鳥 21C-340 | 7.1% | 4.7% |
さら 20061022 | 7.2% | 4.7% |
とんでもない数値が出てきました。まさに計算配列の面目躍如なんですが…。文書別に見ると憲法前文で 2.7%/1.2% と驚異的な数値になっていることもあって、タイプによってバラつきが大きいのが少々気になります。
キー別の使用頻度グラフ
落とし穴はこんなところにありました。要改善ですね。「い」が F にあるというのは、逆転の発想なのかもしれません。
おわりに
キー別の頻度が条件を満たしていない時に、同指異鍵や同手跳躍で良好な数値が出てくる場合が多々あります。また「し」と「で」が異シフト同鍵だと、せっかくの倍速打鍵が活かせなくてもったいないです。失礼を承知で言いますが、まだまだこれからというのが正直な感想でした。次版に期待してます!
細かい点ですが、Dusk X-002の6と9は逆です。
簡単に計算して数値的にも問題ありだったもののとりあえず公開したので、まだまだこれからなのは承知しています^^;
こうして色んな点を見ると面白いですね。
悪位置の使用率が低いので見た印象ほどではないと思いますが、[FMLA] 辺りはもう少し軽くしたいところです。
数字の部分は後で訂正しますね。濃い地色に黒文字の画像はマジで読みにくいです、と要望しておきます。
いえいえ。
むしろ詳しく解析していただいて大喜びですよ。(笑)
今後の参考にします。
(とはいえ、次版はいつになるかわかりませんが..)
>濃い地色に黒文字の画像はマジで読みにくいです
Duskは次版を作成中なので、その表はもう少し見やすくします(^^;
(既存のものも気力があれば)