2007年05月17日

アルペジオを分解する。(2)

前回の記事 では、仮説を証明することができませんでした。今回もまた「飛鳥配列は(右手下段も)打ちやすい」が真であることを前提に、かえでさんのアドバイス を踏まえて、下に示す(1)は(2)を内包するか否かを、仕切り直して検証します。

  1. 指がホームポジションに戻りやすいと、高速打鍵しても疲れない。
  2. ホーム段以外のアルペジオが少ない。

早速ですが、上記の仮説を修正します。

  1. 指がホームポジションに戻りやすいと、高速打鍵しても疲れない。
  2. ホーム段以外の同段連打が少ない。

アルペジオだけでは不十分なように思えたので、本稿では対象を広げて、同じ手で同じ段のキーを連打することを意味する「同段連打」について、例によって10万字サンプルで、どこで発生しているのかを確かめていきます。はたして、(1)であることは(2)であることを含んでいるのでしょうか。別な言い方をすれば、(2)は(1)であることの必要条件なのでしょうか。

同段連打の定義

同段連打を次のように定義します。同鍵連打同指異鍵も含んでいるところが、前回の記事との相違点です。

1打めが「R」の時に、2打めを同段連打と見なす打鍵
Q W E R T
うち R は同鍵連打
うち T は同指異鍵
1打めが「R」の時に、2打めを同段連打と見なさない打鍵
1 2 3 4 5
A S D F G
Z X C V B
6 7 8 9 0 - ^ ¥
Y U I O P @ [
H J K L ; : ]
N M , . / _

左手側の同段連打


上段 ホーム段 下段
Nicola 3.85% 4.81% 0.35%
Tron 2005-1011 1.20% 3.46% 1.23%
飛鳥 21C-345 0.26% 4.85% 0.35%
飛鳥 21C-290 0.26% 4.96% 0.20%
小梅 1.3.0 beta 16-1 1.74% 3.50% 0.18%
小梅 1.3.0 beta 15 1.80% 3.73% 0.16%
小梅 1.23 2.44% 4.21% 0.18%
さら 20070312 0.97% 5.76% 1.44%
蜂鳥 X-001 0.64% 8.39% 0.16%
翡翠 A003 1.79% 6.51% 0.76%
翡翠 S007 2.39% 7.89% 0.37%

各々の項目で 最強調は最大値強調は最小値 を示します(小数点以下3位まで比較)。

蜂鳥 X-001 と小梅 1.3.0 beta15 の左手下段は、同じカナが「ぶぼゃゅょろ」の6つしかありませんが、Excel の計算限界まで数値が一致しました。ここでは同率1位としますが、実質的には蜂鳥配列が最小となります。

右手側の同段連打


上段 ホーム段 下段
Nicola 2.26% 6.32% 0.10%
Tron 2005-1011 1.54% 5.10% 0.96%
飛鳥 21C-345 1.55% 11.41% 1.88%
飛鳥 21C-290 1.59% 13.28% 1.72%
小梅 1.3.0 beta 16-1 2.20% 5.34% 0.99%
小梅 1.3.0 beta 15 2.20% 5.35% 1.13%
小梅 1.23 2.08% 5.02% 0.73%
さら 20070312 0.58% 7.82% 1.11%
蜂鳥 X-001 0.52% 8.28% 1.47%
翡翠 A003 1.39% 7.84% 0.53%
翡翠 S007 0.74% 6.66% 0.85%

右手側はアルペジオとほぼ同等の結果となりました。左手寄りで下段嫌いの Nicola が右手下段で少なくなるのは当然とはいえ、ここまで差が付くとは驚きです。

右手下段の詳細な比較


右手下段の
同段連打 R
2打めが句読点
の同段連打 A
2打めが「っ」
の同段連打 B
差分
R-(A+B)
Nicola 0.10% n/a n/a 0.10%
Tron 2005-1011 0.96% 0.53% 0.07% 0.37%
飛鳥 21C-345 1.88% 0.55% 0.29% 1.05%
飛鳥 21C-290 1.72% 0.59% 0.32% 0.82%
小梅 1.3.0 beta 16-1 0.99% n/a 0.10% 0.89%
小梅 1.3.0 beta 15 1.13% n/a 0.12% 1.01%
小梅 1.23 0.73% n/a 0.13% 0.60%
さら 20070312 1.11% n/a 0.14% 0.97%
蜂鳥 X-001 1.47% 0.30% 0.10% 1.06%
翡翠 A003 0.53% n/a 0.08% 0.45%
翡翠 S007 0.85% 0.11% n/a 0.73%

飛鳥は句読点や「っ」の特性を活かした配置をやってますね、この結果は! 右手偏重で上段嫌いなくせに、右手下段がこんな程度で収まっているあたり、ご立派と誉めるべきなのかもしれません。

右手下段に句読点を置かなかった小梅も、Nicola と違って下段を積極的に活用している割りには他配列との差が少なくて、予想とは異なる結果に安堵しました。

同段連打とホームポジション

  1. 指がホームポジションに戻りやすいと、高速打鍵しても疲れない。
  2. ホーム段以外の同段連打が少ない。

はてさて、(1)は(2)を含むのかどうか、またしても微妙な結果が出てしまいました。(2)は(1)の必要条件の一つであることを否定できない、ぐらいの言い方が妥当でしょうか(汗)。何かもう一ひねりしないと、指標として当てにならない —— そんな気もしますが、どうしたらいいのかは今のところ全く見当が付きません。

ラベル:親指シフト
posted by 141F at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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