シン蜂蜜小梅配列は、一般的なJISキーボード(106/109キーボード)で使用することを前提に作成した日本語配列です。JISキーボードとどんなふうに向き合えばいいのか、私なりにまとめました。

キーボードの選び方
JISキーボードだったら何でもいい、と言えないのが何とももどかしいところ。シン蜂蜜小梅配列で使いやすいのは、こんなキーボードです。
- [変換]キーが[J]キー下にあることが唯一のマスト。
- [無変換]キーの位置は問いませんが、[C]キー下にあればベスト。
- 「B割れ」不要。普通のJISキーボードが一番です。
- 格子配列のキーボードは[T]キーが遠いのが、シン蜂蜜小梅配列にとって致命的です。格子配列のキーボードを使う場合は、格子配列向けに作成された論理配列のご利用を推奨します。
- キータッチは軽い方が、キーストロークは深い方が望ましい。
かつて、小梅配列⇒蜂蜜小梅配列の作成作業に明け暮れていた当時は、ノートパソコンでも使える日本語配列を目指して、似非パンタグラフキーボードで評価打鍵を重ねていました。作成終了した現在は富士通の初代 Lebertouch (メンブレンスイッチ!)を使用しています。底打ちするとうるさいので、騒音対策としてインシュレーターで浮かせて、パームレストを併用しています。一方、キーボードを机上にベタ置きして、パームレストなしで入力していた時代もありました。
すっぴんのJISキーボードで親指シフトすると、親指の爪の付け根あたりが痛くなってきます。私は[無変換][スペース][変換]の各キーにEVA樹脂のスポンジ=椅子の脚裏パッドを貼り付けて、親指の痛みから解放されました。ルックスはイマイチですが、近所の百均で買えて、数年間は使えるので、入手性も費用対効果も抜群です。お気に召さなかったら、本来の用途=椅子の脚裏に貼ってあげてください。
手と指の使い方ガイド
シン蜂蜜小梅配列で手と指をどのように使えばいいか、ポイントを言語化します。
キーボードを身体の中心線に合わせて、指をハの字に構えるなんて、もはやナンセンス! 親指を[無変換]キー[変換]キーに置いた「窮屈な親指シフト」は、もう止めにしましょう。左右対称に作られていない JIS キーボードは、指をキーピッチの波に乗せて、左上〜右下方向の尾根筋に動かすことを意識すると、スマートに打鍵できます。
【参考】手や指の動かし方の表記
手や指の動かし方について、「キーボードの操縦」を自動車や飛行機、船舶などの乗り物と同様であるととらえて、下図のようにX軸/Y軸/Z軸で表現します。

「構え」と「打鍵」
JISキーボードと下図のように対峙します。

「かえうちカスタマイズ」の画面表示を拝借しています。
- 打鍵の支点
- 手首と親指、人差し指、そして小指の4点を要に構えます。
- 人差し指または中指を動かす時は、親指+小指+手首が支点になります。
- 薬指または小指を動かす時は、親指+人差し指+手首が支点になります。
- 手首を動かす時は、親指+人差し指が支点になります。
- 無シフト/他手シフトと同手シフト
- 無シフト及び他手シフトは、指の筋力で打鍵します。いたってフツーの打鍵。
- 同手シフトは五本の指全体を鎌首のように持ち上げて、手首の筋力+手の重さ(重力)で打鍵します。将棋の駒を2本の指で持ち上げて打つかの如く、同じ手の二つの指を双頭のハンマーのように叩き付ける特殊なピッチング。指の筋力は消費しませんが、キー荷重の大きさに比例した相応の反力が、指の関節に響きます。
- 左手側
- 左右に長い[スペース]キーの、
[G]キー直下[B]キー直下に親指を置きます。 - 左手の手のひらをパームレストのどの場所に置くかで、ピッチングで入力する[R][T][G]各キーの打ちやすさが変わってきます。[R][T][G]に左人差し指が均等にアクセスできるよう、左手Z軸を微調整してください。
- [B]キーには人差し指が届きません。[B]キーを打鍵する時、親指は[スペース]キーから離れます。[B]単打にカナを割り当てておらず、実質的には蜂蜜マトリックスで「ヴぃ」「でぃ」を入力するぐらいしか使わないので、特段の支障なしと判断します。
- [V]キーも打ちづらいので、人差し指単独ではなく中指・薬指・小指も一緒に下段に下ろした方が、間違いありません。
- [Q]キーも小指が届きません。手首を浮かして、エイヤ!とヨーイングして打ち込みます。[Q]単打の句点は、「句点を打ったら一呼吸休み」なので問題なし。蜂蜜マトリックスで使うのも「ちぇ」ぐらいなので、特段の支障なしと判断します。
- 右手側
- 右親指を[変換]キーに置きます。
- 右手の手のひらをどこに置くか、Z軸のポジション取りによって、ピッチングで入力する[U][H][N]各キーの打ちやすさが変わってきます。
- 同様に、ローリングで入力する[@]キーの打ちやすさも、構え方によって大きく変わってきます。[U][H][N][@]各キーが均等に打ちやすくなる最適ポジションを、右手Z軸を微調整して見付けてください。
- 上記のポジションでは[P]キーが右小指でも右薬指でも絶望的に打てなくなりますが、[P]キーはカナや句読点の入力に使わないので問題ありません。
- 逆に小指で[P]キーが打ちやすいように構えると、[U]キーが打てなくなります。
つまるところ人それぞれ
手の大小や指の長短はまさに人それぞれ。また同時打鍵も、同手シフトが苦手な人もいれば、他手シフトができない人がいたりと、好き嫌いが分かれる入力方法です。手が小さい=指が短い私が同時打鍵と出会い、長い付き合いの中でシン蜂蜜小梅配列にたどり着きました。ここに書いたJISキーボードとの付き合い方は、誰にでも通用可能な普遍的なメソッドとは言えませんが、酸いも甘いも気が付いたままに記したつもりです。キーボードとの付き合い方を探る一助になれば幸いです。



シン蜂蜜小梅配列NE
