2012年06月03日

拗音拡張を蜂蜜マトリックスと名付けた

蜂蜜小梅配列 2.5.0 版の拗音拡張に「蜂蜜マトリックス」と名前を付けて、錯綜を排除して、サイトの説明を更新しました。言い回しがくどいところがまだ残っていますが、言いたかったことはだいたい説明できたかなと、概ね満足しています。

蜂蜜小梅配列<清濁拗同置のハイブリッド同時打鍵>
拗音拡張も覚えやすく忘れにくい「蜂蜜小梅配列」
2.5.0 版
初版 2012-05-03 , 更新 2012-06-03

更新内容は以下の通り。

  • 「蜂蜜小梅配列が目指したもの」「蜂蜜小梅配列の特長」の2章を追加。
  • 「蜂蜜小梅配列の入力ガイド」「蜂蜜小梅配列を解析する」「配列定義のダウンロード」「謝辞とお知らせ」の4章を更新。
  • 「関連記事」を整理して3本追加。
  • その他の拡張を 2.0.0 版同様に戻した。
  • DvorakJ/やまぶき/やまぶきR 用の配列定義を更新。

やまぶき/やまぶきR用の配列定義は、諸々の不具合を修正しています。

posted by 141F at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月31日

同時打鍵と打鍵速度

本稿は表題についての思考実験です。被験者1人(つまり私)の打鍵結果から妄想した暴論なので、話半分にお読みください。

まずはシフトに関する用語を定義します。というか、統一します。

親指キー同時シフト
親指キーと同時打鍵するシフト
いわゆる親指シフト
文字キー同時シフト
文字キーと同時打鍵するシフト

蜂蜜小梅配列は、上記2つのシフト方式を併用する日本語配列です。今後は「親指シフト」という固有名詞や慣用句を使うケースも残りますが、機能を示す「親指キー同時シフト」と使い分けていきます。

関連語としては、小指キー押下シフトとか中指キー前置シフト、親指キー連続シフト等々。選択肢はこんな感じで。

  • (親指|中指|中薬指|小指|文字)キー(押下|前置|後置|同時|連続)シフト

「押下」と「連続」の違いは、「押下」はシフトキー単独打鍵時も(無効な)シフト動作を行うもの。「連続」は「同時」と対立する存在で、シフトキー単独打鍵時はシフト以外の動作を行うものを含みます。

同時打鍵と交互打鍵

机上でも膝上でも構いませんが、左右の薬指を使って[S]キーと[L]キーをエア打鍵してみてください。

  • [S]+[L]の同時打鍵
  • [L]→[S]の交互打鍵

交互打鍵の間隔をどんどん短くしていっても、同時打鍵と交互打鍵を意識的に打ち分けることは可能だと思われます。しかし、現実にはシフトの誤判定が発生します。

お察しの通り、[L][S]の打鍵で「した」を入力したつもりが、[LS]の同時打鍵で「しゅ」と判定されてしまうのが原因です。同時打鍵の判定をシビアにすると、今度は同手シフトが掛からなくなってしまって、シフト方式の混在は予想通りに副作用と無縁ではありませんでした。

時間 を次のように定義します。

文字同時
「しゅ」を入力するのに必要な、[S]と[L]の文字キー同士を同時打鍵するのに掛かる時間
文字交互
「した」を入力するのに必要な、文字キーを[L]→[S]と交互打鍵するのに掛かる時間
親指同時
「を」を入力するのに必要な、[S]キーと[左親指]キーを同時打鍵するのに掛かる時間

「した」が「しゅ」に誤判定されてしまうことと、同手シフトが掛からなくなってしまうことから、3つの時間 の多寡は以下の式で表現できます。

  • 文字同時 文字交互 親指同時

親指キー同時シフトという動作(親指キーの同時打鍵による 1-gram の入力)は、「同時」の打鍵であるにも関わらず、左右2キーの交互打鍵(2-gram の入力)よりも遅いことを示しています。ワーストケースの親指キーの同時打鍵は、ベストケースの交互打鍵よりも遅いというのが、より正確な表現であると思われます。

遅いアルペジオ

このブログの最頻出ワード「小梅配列」を例に採ります。「こうめはいれつ」の打鍵は、

  1. こ:A
  2. う:M
  3. め:A左
  4. は:G
  5. い:K
  6. れ:J右
  7. つ:O右

で、無シフトが4回、同手シフトが3回発生します。「した」が「しゅ」と誤入力されないように同時打鍵の判定をシビアにすると、3文字目の「め」はクリアできたとしても、6文字目の「れ」でシフトが掛からなくて失敗するケースが頻発します。

「め」の直前の打鍵は交互打鍵(M→A左)ですが、「れ」の直前は[K]→[J右]のアルペジオ。即ち、同手シフトが絡むアルペジオは、右手→右手のパターンといえども、同手シフトが絡む交互打鍵よりも遅いことを示しています。

つまり、都度シフトの親指シフトで速く入力するためには、

  • 無シフト率を高くする
  • 交互打鍵率を高くする

ことが有効であると言えます。具体的に名前を掲げれば、

  1. Tron 配列
  2. 小梅配列
  3. Nicola 配列

の順に速く入力できそうです。

関連記事

間違いでしゅ
2012-05-25
posted by 141F at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月25日

間違いでしゅ

「間違いでした」と力強く宣言したはずなのに、語尾がタラちゃんになってしまうと、かなり脱力しますね(汗)。

遅刻

お察しの通り、[L][S]の打鍵で「した」を入力したつもりが、[LS]の同時打鍵で「しゅ」と判定されてしまうのが原因です。同時打鍵の判定をシビアにすると、今度は同手シフトが掛からなくなってしまって、シフト方式の混在は予想通りに副作用と無縁ではありませんでした。

同時打鍵そのものについては DvorakJ よりも「やまぶき/やまぶきR」の方が誤判定が少ないように感じていますが、やまぶき系は小指シフトを使った英字入力でモードずれが発生したり、余計な全角スペースが出力されてしまうのが萎えます。かといって高機能な DvorakJ が好きと簡単には言えないところもあって、リマッパー選びは本当に悩ましいです。贅沢な悩みで、ありがたいことなんですが。

破壊

親指キーをかさ上げしていたウレタンスポンジ が、とうとう崩壊してしまいました。それも使用頻度が少ないはずの左手側[スペース]キーが先に。本来の用途=スペースキーとして酷使したからなのか。それとも、左手の不器用なシフト動作に耐えきれなくなったのか。百均で買ったものが4年も保ってくれれば十分ですが。

カヲル

代替として、同じように椅子の脚裏に貼るフェルトを試してみたら、フニャフニャで全く使い物になりません。再び百均で似たようなものを仕入れてきました。正確には EVA 樹脂と呼ばれる素材でできた19ミリ角の床キズ防止シールを、キーの奥行きに合わせてカットして貼り付けました。EVA樹脂のこの絶妙な柔らかさが、親指キーの緩衝材に本当にピッタリです。

暴動

親指キーの同時打鍵を「親指シフト」と呼ぶなら、文字キーの同時打鍵は「文字シフト」と呼ぶべき。

文字キーの同時打鍵を「文字キーの同時打鍵」と呼ぶなら、親指キーの同時打鍵も「親指キーの同時打鍵」と呼ぶべき。

用語を統一するとしたら、「親指シフト」と「文字キーシフト」では逐次打鍵系と紛らわしいので、冗長な言い回しになりますが、

  • 親指キーの同時打鍵シフト
  • 文字キーの同時打鍵シフト

ですかね。要再考。

posted by 141F at 02:54| Comment(0) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

蜂蜜化ルールの説明がまだ錯綜している

蜂蜜化について、「清濁同置の親指シフトと文字キー同時打鍵が密接にリンクした拗音拡張」と説明するのは、間違っています。2.0.0 版のルールだった「清音キー」と「濁音キー」の考え方に、どうにも引きずられているようです。親指シフトが清濁同置であるか否かは、2.5.0 版の蜂蜜化ルールには関係ありません。

片手清濁拗同置という言葉も、蜂蜜化ルールとは直接的には関係ないので、なおさらややこしくなっています。

親指シフト日本語配列の蜂蜜化とは

親指シフトとは、1つのキーに3つのカナを割り当てて、左右の親指シフトキーとの組み合わせで「無シフト|左シフト|右シフト」とシフト状態を切り替えて、3つのカナを打ち分ける日本語配列です。

蜂蜜化による拗音拡張は、親指シフトの日本語配列が1つのキーに3つのカナを割り当てていることを活かして、

  1. 右手側の打鍵で、拗音子候補として3つのカナをピックアップする
  2. 左手側の段の選択(上段|ホーム段|下段)で、拗音子を1つに絞り込む
  3. 左手側の列の選択(1キーの列〜5キーの列)で、拗音母候補をピックアップする
  4. 拗音子と拗音母の組み合わせから取捨選択して、拗音が出力される

ということをやっています。具体的には[X]キーと[L]キーを同時打鍵した場合、

  1. [L]キーの打鍵で、拗音子候補として「し」「じ」「り」をピックアップ
  2. [X]キーの打鍵で下段が選択されたことから、拗音子は「じ」に決定
  3. [X]キーの打鍵で2の列が選択されたことから、拗音母として「ぅゅ」をピックアップ
  4. 「じぅ」という拗音は存在しないので、「じゅ」を出力

という流れで「じゅ」が入力されます。右手側のキーが持つ3つのカナが、左手側の3段×5列で構成された格子フィルタを通して、1組の拗音として出力される、みたいな。

改めて、蜂蜜化とは

親指シフトの特性を活かした、文字キーの左右同時打鍵による拗音拡張を、蜂蜜化と呼びます。これが正当な説明です。

8つの拗音母候補×3つの拗音子候補から、マトリックスフィルタで1組の拗音を出力する。だから 8×3 で蜂蜜と呼称する、としてもいいですね。

サイトの説明は、また週末にでも修正します。

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2012年05月20日

親指シフト各配列は蜂蜜化できるのだろうか

小梅配列以外の親指シフト各配列は、同じように蜂蜜化できるのか。ずっと抱えてきた素朴な疑問を、ようやく検証します。

まずは、固有名詞がないと何かと不便なので、便宜的に用語を定義します。

拗音子
ようおんし
拗音の1字目を構成する子音
頭子音
いうヴきぎくぐしじちぢつづてでとどにひびぴふぶみり
計25字
拗音母
ようおんぼ
拗音の2字目を構成する母音
捨て仮名
ぁぃぅぇぉゃゅょゎ
計9字

蜂蜜小梅配列 2.5.0 版と同じルールで各配列を蜂蜜化するとしたら、拗音子が左右どちらか片方に集中している方が、定義の衝突を防げて都合が良いと言えます。各配列の拗音子の分布を調べます。

拗音子の分布

蜂蜜小梅配列
・・◎・・|・◎◎●・・・   ● 3種類× 3キー
 ・・・・・|・・●●◎○・   ◎ 2種類× 6キー
  ・・◎・○|○○・◎・・   ○ 1種類× 4キー
                    計13キー(左5字 右20字)
Nicola配列
・・○・・|・●◎◎○・・   ● 3種類× 1キー
 ◎◎◎・・|○◎◎○・・・   ◎ 2種類× 9キー
  ・◎・◎・|・・・・・・   ○ 1種類× 4キー
                    計14キー(左11字 右14字)
Tron配列 2005-1011
◎・・・・|◎・◎・・・・   ● 3種類× 2キー
 ・◎・◎◎|・●◎●・・・   ◎ 2種類× 8キー
  ○○○・・|・◎・・・・   ○ 1種類× 3キー
                    計13キー(左13字 右14字)
かえであすか配列
・・○○・|・・○○・・・   ● 3種類× 1キー
 ○○○◎◎|・○○○○・・   ◎ 2種類× 4キー
  ○◎○●◎|・・○・・・   ○ 1種類×14キー
                    計19キー(左18字 右7字)
さら配列 20070501
・●○○・|・・○・○◎・   ● 3種類× 2キー
 ・○◎・・|・・○○○・・   ◎ 2種類× 4キー
  ・○◎●・|・・◎○○・   ○ 1種類×11キー
                    計17キー(左14字 右11字)
鶯配列
・・・◎・・|・○・◎○・   ● 3種類× 0キー
 ・○◎・・・|・○◎○◎○   ◎ 2種類× 8キー
  ○・・○・・|・○◎◎◎   ○ 1種類× 9キー
                    計17キー(左7字 右18字)

分散は予想以上

拗音対策とは無縁の Nicola や Tron は、拗音子がほぼ左右均等に割れていて、蜂蜜小梅配列と同じやり方で清濁拗同置にすることは困難と思われます。

清濁分置の配列は、「きぎ/くぐ/しじ/ちぢ/つづ/てで/とど/ひび/ふぶ」の清濁ペアが異なるキーに分かれて、拗音子が散らばっています。

結果として、蜂蜜化は小梅配列にのみ有効な手法であると言えそうです。小梅配列は文字キー同時打鍵による拗音対策を視野に入れて開発してきたわけではありませんが、もしかしたら現在の姿になるべくしてなったのかもしれません。

蜂蜜かえであすか配列の[V]キーと同時打鍵する拡張定義

蛇足ながら、かえであすか配列で拗音子が3つ配字されている唯一のキーである[V]キーを蜂蜜化すると、下図のようになります。

蜂蜜かえであすか配列の[V]キーと同時打鍵する拡張定義

蜂蜜かえであすか配列は「やまぶき/やまぶきR」で実装可能ですから、連続シフトの親指シフト+文字キー同時打鍵という、誰も知らなかった世界が堪能できますね。

posted by 141F at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

蜂蜜小梅配列 2.5.0 版です。

2.0.0 版の公開から半月あまりしか経っていませんが、拡張定義を一新した蜂蜜小梅配列 2.5.0 版を公開します。最新版の特徴は以下の3点です。

  1. 「清濁同置の親指シフト」の配字ルールを文字キーの同時打鍵に応用した、覚えやすく忘れにくい、ユニークかつシンプルな拗音拡張ルール《片手清濁拗同置》を採用
  2. 最大3キーの同時打鍵を解消し、拗音拡張は文字キーの左右同時打鍵で入力
  3. DvorakJ に加えて、やまぶき/やまぶきR でも実装可能

蜂蜜小梅配列 2.5.0 版 配列定義

拗音拡張も含めた配列定義の全貌が、一部には例外もありますが、親指シフトの配列図プラスアルファで俯瞰できてしまいます。そんな驚きをバージョンの数値インフレに込めて、2.5.0 版と呼称します。

関連記事

蜂蜜小梅配列<清濁拗同置のハイブリッド同時打鍵>  
拡張定義も覚えやすく忘れにくい「蜂蜜小梅配列」
2.5.0 版
初版 2012-05-03 , 更新 2012-05-20
蜂蜜小梅配列 2.0.0 版を小改良
2012-05-11
蜂蜜小梅配列 2.0.0 版です。
2012-05-03
小梅配列<その先の親指シフト>
普通のキーボードで親指シフト「小梅配列」
最終版 1.4.1 版
初版 2006-03-10 , 更新 2012-05-03
小梅配列 1.4.2 版を小改良。
2012-01-05
甘くて酸っぱい蜂蜜小梅。
2011-12-10
小梅配列 1.4.2 版です。
2011-12-09
小梅配列 1.4.1 版です。
2011-11-02
小梅配列 1.4.0 版です。
2011-10-15
小梅配列 1.3.5 版です。
2010-12-10
小梅配列 1.3.4 版です。
2009-09-01
小梅配列 1.3.3 版です。
2009-05-03
小梅配列 1.3.2 版です。
2008-10-04
小梅配列 1.3.1 版です。
2008-02-12
その先の親指シフト、小梅配列 1.3.0 版です。
2007-10-28
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2012年05月18日

拗音の入力方法をもう一度考える(4)

宿題としていた、左手側のカナが絡む拗音を考えます。まずは前回の記事の訂正から。

[M]キーと同時打鍵する拡張定義

[M]キーと同時打鍵する拡張定義

新しいルールでは、下段に配置するのは「他手シフトに絡む拗音」であって、「濁音が絡む拗音」ではありません。よって、この図の下段に「ヴぇ〜ヴぃ」を並べたのは間違いです。

間違いなんですが、左手側に置いたカナが絡む拗音をどうするかを考えた結果、「ヴぁヴぃヴゅヴぇヴぉ」はこのまま[M]に置くのが妥当と判断します。

左手側のカナに関連する拡張定義

残る左手側のカナ「て」「で」「ふ」「ぶ」は、[C]キーの鏡置となる[,]キー案を捨てて、[H]キーに持ってきます。「ティー」や「ディーゼル」、「フュージョン」等の「ー」(音引き)との連接を重視しました。

左手側のカナに関連する拡張定義

本日はどこまで?

蜂蜜小梅配列の次版は、拡張定義を左右2つの文字キー同時打鍵で入力できるように変わります。打ちづらかった

  • 最大3キーの同時打鍵を解消した
  • 同手の文字キー同時打鍵を解消した(注)

ことから、DvorakJ のほか、やまぶき/やまぶきR でも実装できるようになります。

注)裏拡張と呼んでいる「あり」や「ません」等は、同手の文字キー同時打鍵で残ります。

蜂蜜小梅配列というネーミングは、

  • 8種類の拗音文字を最大3キーの同時打鍵で入力する小梅配列 ⇒ 八・三つ・小梅配列 ⇒ 蜂蜜小梅配列

という流れから生まれているので、最大3キーの同時打鍵がなくなってしまうと「蜂蜜」とは呼べなくなってしまいます。が、

  • 8種類の拗音文字を2キー同時打鍵で入力する小梅配列 ⇒ 八・二・小梅配列 ⇒ハニー小梅配列⇒ 蜂蜜小梅配列

ということで今後もよろしく(笑)。

現在は評価中

配列自体を評価するというよりも、意図したとおりに実装できているかを確認している感じですね。親指シフト系配列の評価打鍵は、ややもすると人柱というか人身御供みたいになってしまいますが、蜂蜜小梅配列は身体へのダメージがほとんど感じられないので。ずっと憧れていた「さらに安全な日本語配列」に、ようやくたどり着けたのかな? ホントに?

関連記事

拗音の入力方法をもう一度考える(3)
2012-05-16
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2012-05-13
拗音の入力方法をもう一度考える
2012-05-07
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2012年05月16日

拗音の入力方法をもう一度考える(3)

そう言えば、小梅配列は「清濁同置の親指シフト」を採用した日本語配列でしたね。うっかり忘れてました(笑)。

そのことを踏まえつつ、今日も蜂蜜小梅配列の拡張定義について考えます。克服すべき課題は以下の3つ。

  • qwerty ローマ字で3ストローク以内の拗音は、蜂蜜小梅配列でも拡張定義で打てるようにしたい。
  • 出現率はたった 0.02% とはいえ、打ちづらい3キー同時打鍵を使わずに済む方法はないだろうか。
  • 拡張定義も覚えやすくて忘れにくいようにしたい。

清濁同置の親指シフト

清濁同置の親指シフトとはどういうものか、改めて整理します。

いわゆる「親指シフト」とは、左右2つの[親指]キーをシフトキーとして用いることで、1つのキーに割り当てた3つのカナを打ち分けるシフト方式のことを示します。

[親指]キーを1つだけシフトキーとして用いる「親指1シフト」もありますが、割愛します。Nicola に代表される「親指2シフト」方式を、本稿では「親指シフト」と呼びます。

「清濁同置の親指シフト」とは、

  • 濁音を持つ清音
  • その濁音
  • 濁音を持たない清音

という3つのカナを1つのキーに割り当てて、左右2つの[親指]キーでこれを打ち分ける日本語配列を示します。

例えば小梅配列の[L]キーには、

[L]キーの基本定義

  • 濁音「じ」を持つ清音「し」
  • その濁音「じ」
  • 濁音を持たない清音「り」

と、清濁ペア+清音の3つのカナが割り当てられています。これを

無シフトで[L]を打鍵
「し」を入力
他手シフト(左シフト)で[L]を打鍵
「じ」を入力
同手シフト(右シフト)で[L]を打鍵
「り」を入力

という具合に打ち分けます。

「し」「じ」「り」が絡む拗音一覧

これら3つのカナ、「し」「じ」「り」が絡む拗音をピックアップします。


ぁゃ ぅゅ ぉょ
しゃ
しゅ しぇ しょ
じゃ
じゅ じぇ じょ
りゃ
りゅ
りょ

4列×3段で12種類を打ち分けることが、[L]キーに絡む拗音入力の必要条件となります。

ここで、先ほど[L]キーのカナ配置に使った図をズームアウトします。

[L]キーの基本定義 全体図

左手側に5列×3段のスペースが空いています!

[L]キーと同時打鍵する拡張定義

[L]キーと同時打鍵する拡張定義を、左手側に当てはめます。

[L]キーと同時打鍵する拡張定義

この拡張定義のルールを表にすると、


ぇ列 ぅゅ列 ぉょ列 ぁゃ列 ぃ列
上段=同手シフト
りゅ りょ りゃ
ホーム段=無シフト しぇ しゅ しょ しゃ
下段=他手シフト じぇ じゅ じょ じゃ

となって、「清濁同置の親指シフト」に慣れ親しんだ頭には、実に単純明快に映ります。

[O]キーと同時打鍵する拡張定義

同様に「に」「づ」「つ」が同居する[O]キーの拡張定義は、このようになります。

[O]キーと同時打鍵する拡張定義

[K]キーと同時打鍵する拡張定義

「い」「ぐ」「く」が同居する[K]キーには、「い」が絡む拗音は存在しません。

[K]キーと同時打鍵する拡張定義

[左親指]キーを含む3キー同時打鍵で、「くゎ」「ぐゎ」を入力するのもありかと。

[K]キーと同時打鍵する拡張定義 その2

[M]キーと同時打鍵する拡張定義

やりたくてもできなかった「う」が絡む拗音も、このルールでは以下のように定義できます。

[M]キーと同時打鍵する拡張定義

本日はここまで

「清濁同置の親指シフト」と「文字キーの同時打鍵」のコラボレートだからこそ成立する、これぞまさに「片手清濁拗同置」です。

残る課題は、左手側の「て」「で」「ふ」のカナ3つ。簡単明瞭で、かつ定義がバッティングしないルール作りを、このお題で最後の宿題とします。

関連記事

拗音の入力方法をもう一度考える(2)
2012-05-13
拗音の入力方法をもう一度考える
2012-05-07
posted by 141F at 02:39| Comment(0) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月13日

拗音の入力方法をもう一度考える(2)

今日も蜂蜜小梅配列の拡張定義について考えます。克服すべき課題は以下の3つ。

  • qwerty ローマ字で3ストローク以内の拗音は、蜂蜜小梅配列でも拡張定義で打てるようにしたい。
  • 出現率はたった 0.02% とはいえ、打ちづらい3キー同時打鍵を使わずに済む方法はないだろうか。
  • 拡張定義も覚えやすくて忘れにくい。

清濁拗同置は手法の1つであって、それ自体が目的≒ゴールではありません。「覚えやすく忘れにくい」ことを目指す上で最も大事なことは、配字ルールがシンプルなこと。特にダブルスタンダードは、やっぱり、あってはならないと思うのです。

蜂蜜小梅配列の基本定義

蜂蜜小梅配列 基本定義

拡張定義で入力したい拗音一覧


ぁゃ ぅゅ ぉょ

うぃ
うぇ うぉ
ヴぁ ヴぃ ヴゅ ヴぇ ヴぉ
きゃ
きゅ きぇ きょ
ぎゃ
ぎゅ ぎぇ ぎょ
くぁ くぃ
くぇ くぉ くゎ
ぐぁ ぐぃ
ぐぇ ぐぉ ぐゎ
しゃ
しゅ しぇ しょ
じゃ
じゅ じぇ じょ
ちゃ
ちゅ ちぇ ちょ
ぢゃ
ぢゅ ぢぇ ぢょ
つぁ つぃ
つぇ つぉ

てぃ てゅ



でぃ でゅ




とぅ




どぅ


にゃ
にゅ
にょ
ひゃ
ひゅ
ひょ
びゃ
びゅ
びょ
ぴゃ
ぴゅ
ぴょ
みゃ
みゅ
みょ
りゃ
りゅ
りょ

拗音を構成するカナをマークアップ

先ほどの基本定義に、ターゲットをマークアップします。

ターゲットを強調表示

以上を踏まえて、試案その3はこんな風にまとまりました。

拡張定義 試案その3

拡張定義 試案その3

「きゃ」や「じょ」、「りゅ」など、「ゃゅょ」が絡む定義は現行の 2.0.0 版のまま。「きしちにひぴみり」を右手側に、清濁の「ゃゅょ」を左手側に集めています。

「ゎぁぃぅぇぉ」が絡む定義は、「ゎぁぃぅ(ゅ)ぇぉ」を右手側に、対となる「うヴくしちつてとふ」を左手側に集めました。「うくしちつと」と「ゎ」を左右鏡置にしたのがこの案のミソです。

「ぅゅ」は定義の衝突を避けると[,]か[O]の二択となるので、左手側と同じ薬指を使う[O]へ配置。

入力例
  • F+I → きゃ
  • C+L → じょ
  • S+: → ぴゅ
  • V+N → うぉ
  • S+M → しぇ
  • D+J → くぁ
  • D+Y → くゎ
  • W+H → つぃ
  • E+O+右親指 → でゅ
  • A+O → とぅ

本日はここまで

定義がダブらないという最低ラインは満たせたようですが、最大3キーの同時打鍵は解消できませんでした。また、左右鏡置の打鍵感がいかなるものかは、実際に試していないので現時点では不明です。

引き続き宿題とします。

関連記事

拗音の入力方法をもう一度考える
2012-05-07
【ネタ】清濁鏡置という考え方。
2007-11-23
posted by 141F at 00:51| Comment(0) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

蜂蜜小梅配列 2.0.0 版を小改良

同じ[X]に配置した、出現数214の「ゆ」と同458の「ほ」を入れ替えて、「ほ」を無シフトに出します。「ゆ」を無シフトに出しておく理由は何もなく、単純にケアレスミスの訂正です。申し訳ありません。版は更新しません。

これによって実質打鍵数が若干減ります。


実質打鍵数
keys Nicola比 小梅比 新下駄比 qwerty比
Nicola 143,825 100.0% 105.0% 112.6% 81.4%
小梅配列 136,990 95.2% 100.0% 107.3% 77.5%
蜂蜜小梅配列 133,452 92.8% 97.4% 104.5% 75.5%
新下駄配列 127,692 88.8% 93.2% 100.0% 72.3%
qwertyローマ字 176,678 122.8% 129.0% 138.3% 100.0%

打鍵効率は「実質打鍵数/入力文字数」で、1字を入力するのに何打鍵が必要かを示します。


打鍵効率 (keys/字)
Nicola 1.422
小梅配列 1.354
蜂蜜小梅配列 1.319
新下駄配列 1.262
qwertyローマ字 1.747

打鍵効率は、qwertyローマ字と実質打鍵数を比較する エントリーでの計算に間違いがありました。当該記事も訂正しておきます。

蜂蜜小梅配列 2.0.0 版 配列定義

同時に打鍵する配列


/*
 * 蜂蜜小梅配列 2.0.0 版
 * http://8x3koume.na.coocan.jp/
 * http://61degc.seesaa.net/
 */

-option-input[
    {スペース} | -space
    {変換}     | -henkan
    {シフト}   | -shift
]

/* 基本定義 */

[
1|2|3|4|5|6|7|8|9|0|−  |^   |¥
。|な|て|せ|そ|・|お|の|に|,|、  |() |
こ|た|か|る|は|ー|ん|い|し|と|{BS}|{ESC}|
.|ほ|よ|ろ|や|っ|う|す|ら|え|_  |
]



{スペース}[
?|/|〜|「|」|&|’|<|>|+|=|〜|@@@
ぺ|け|も|…|ゎ|ゑ|び|ぎ|づ|」|゛|゜|
め|を|ま|さ|ゃ|ぃ|ぁ|ぐ|じ|ど|ぴ|*|
ゅ|ゆ|ふ|ょ|ぅ|ぉ|ぇ|ず|ぢ|べ|!|
{space}|
]



{変換}[
!|”|#|$|%|[|]|(|)|{|}|〜|
ぱ|げ|で|ぜ|ぞ|ゐ|ひ|き|つ|「|(){ENTER}{←}|{|
ご|だ|が|ざ|ば|む|れ|く|り|わ|ぬ|}|
ぽ|ぼ|ぶ|ぷ|ヴ|み|あ|ね|ち|へ|?|
{変換}|
]



{シフト}[
!|”|#|$|%|&|’|<|>|^|=|‘||
Q|W|E|R|T|Y|U|I|O|P|@|[|
A|S|D|F|G|H|J|K|L|;|:|]|
Z|X|C|V|B|N|M|,|.|/|_|
]

/* 拡張定義 */

/* [F]と同時打鍵 */
-21[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |ひゃ|きゃ|にゃ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |りゃ|しゃ|    |ぴゃ|
    |    |    |    |    |みゃ|    |    |ちゃ|    |    |
]


/* [V]と同時打鍵 */
-2f[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |びゃ|ぎゃ|    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じゃ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢゃ|    |    |
]

/* [S]と同時打鍵 */
-1f[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |てゅ|    |    |    |ひゅ|きゅ|にゅ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |りゅ|しゅ|    |ぴゅ|
    |    |ふゅ|    |    |みゅ|    |    |ちゅ|    |    |
]

/* [右S]と同時打鍵 */
{変換}-1f[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |でゅ|    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [X]と同時打鍵 */
-2D[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |びゅ|ぎゅ|    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じゅ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢゅ|    |    |
]

/* [D]と同時打鍵 */
-20[
    |    |    |      |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |      |    |    |ひょ|きょ|にょ|    |    |
    |    |    |ません|    |    |    |りょ|しょ|    |ぴょ|
    |    |    |      |    |みょ|    |    |ちょ|    |    |
]


/* [C]と同時打鍵 */
-2E[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |びょ|ぎょ|    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じょ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢょ|    |    |
]


/* [K]と同時打鍵 */
-25[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |くれ|    |あり|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [J]と同時打鍵 */
-24[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |つぁ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |ふぁ|    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [右J]と同時打鍵 */
{変換}-24[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぁ|    |    |    |    |    |    |
]

/* [H]と同時打鍵 */
-23[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |てぃ|    |    |    |    |    |つぃ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |しぃ|    |    |
    |    |ふぃ|    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [右H]と同時打鍵 */
{変換}-23[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |でぃ|    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぃ|    |    |    |    |    |    |
]

/* [B]と同時打鍵 */
-30[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |とぅ|    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [左B]と同時打鍵 */
-space-30[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |どぅ|    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [M]と同時打鍵 */
-32[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |つぇ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |しぇ|    |    |
    |    |ふぇ|    |    |    |    |    |ちぇ|    |    |
]

/* [右M]と同時打鍵 */
{変換}-32[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぇ|    |    |    |    |    |    |
]

/* [左M]と同時打鍵 */
-space-32[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じぇ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢぇ|    |    |
]

/* [N]と同時打鍵 */
-31[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |つぉ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |ふぉ|    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [右N]と同時打鍵 */
{変換}-31[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぉ|    |    |    |    |    |    |
]

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posted by 141F at 00:53| Comment(0) | TrackBack(2) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月07日

拗音の入力方法をもう一度考える

2.0.0 版を出したばかりで、小出しにするなと怒られそうですが、一区切りがついてホッとすると頭が切り替わるのか、新たな疑問が浮かび上がってきたりします。またしばし、お付き合いください。

  • qwerty ローマ字で3ストローク以内の拗音は、蜂蜜小梅配列でも拡張定義で打てるようにしたい。
  • 出現率はたった 0.02% とはいえ、打ちづらい3キー同時打鍵を使わずに済む方法はないだろうか。

この2つの命題を満たす答えは、おそらく「片手清濁拗同置」にあると思われます。

拡張定義で入力したい拗音一覧

行↓が1文字目、列→が2文字目の表にまとめます。



うぃ
うぇ うぉ



ヴぁ ヴぃ
ヴぇ ヴぉ
ヴゅ




きぇ
きゃ きゅ きょ



ぎぇ
ぎゃ ぎゅ ぎょ
くぁ くぃ
くぇ くぉ


くゎ
ぐぁ ぐぃ
ぐぇ ぐぉ


ぐゎ



しぇ
しゃ しゅ しょ



じぇ
じゃ じゅ じょ



ちぇ
ちゃ ちゅ ちょ



ぢぇ
ぢゃ ぢゅ ぢょ
つぁ つぃ
つぇ つぉ




てぃ



てゅ


でぃ



でゅ



とぅ







どぅ










にゃ にゅ にょ





ひゃ ひゅ ひょ





びゃ びゅ びょ





ぴゃ ぴゅ ぴょ





みゃ みゅ みょ





りゃ りゅ りょ

この表をちょっと圧縮します。


ぁゃ ぅゅ ぉょ

うぃ
うぇ うぉ
ヴぁ ヴぃ ヴゅ ヴぇ ヴぉ
きゃ
きゅ きぇ きょ
ぎゃ
ぎゅ ぎぇ ぎょ
くぁ くぃ
くぇ くぉ くゎ
ぐぁ ぐぃ
ぐぇ ぐぉ ぐゎ
しゃ
しゅ しぇ しょ
じゃ
じゅ じぇ じょ
ちゃ
ちゅ ちぇ ちょ
ぢゃ
ぢゅ ぢぇ ぢょ
つぁ つぃ
つぇ つぉ

てぃ てゅ



でぃ でゅ




とぅ




どぅ


にゃ
にゅ
にょ
ひゃ
ひゅ
ひょ
びゃ
びゅ
びょ
ぴゃ
ぴゅ
ぴょ
みゃ
みゅ
みょ
りゃ
りゅ
りょ

これを片手清濁拗同置に落とし込みます。

拡張定義 試案その1

拡張定義 試案その1

母音側が左右対称で分かりやすそうに見えますが、例えば「ふゅ」と「じょ」の定義が同じ[CL]だったりして、要件を満たしません。

拡張定義 試案その2

拡張定義 試案その2

左右をまとめてみましたが、清濁拗同置と呼ぶには例外だらけで、とっさに使い分けられる気がしません。

本日はここまで

妙案がないものか、宿題とします。

posted by 141F at 01:31| Comment(0) | TrackBack(1) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

qwertyローマ字と実質打鍵数を比較する

実質打鍵数の比較に qwerty ローマ字配列を追加しました。例によって 10万字サンプル を用いて紐解きます。対象としたのはカナと句読点及び長音の合計 101,156 字で、「。、ー」以外の記号や英数字は割愛しています。

名目打鍵数と実質打鍵数

まずは打鍵数という用語を、次の2種類に分けて定義します。

名目打鍵数
シフトの打鍵を含まない、見かけ上の打鍵数
文字の入力キーの打鍵数
Nicola が定義する打鍵数
単位はストローク
実質打鍵数
シフトの打鍵を含んだ、全ての打鍵数
文字の入力キーの打鍵数+シフトを行う機能キーの打鍵数
アンチ Nicola が定義する打鍵数
単位はキー

同時打鍵が発生しない qwerty ローマ字では、名目打鍵数と実質打鍵数が一致します。


名目打鍵数
strokes Nicola比 小梅比 新下駄比 qwerty比
Nicola 101,156 100.0% 100.0% 102.6% 57.3%
小梅配列 101,156 100.0% 100.0% 102.6% 57.3%
蜂蜜小梅配列 98,639 97.5% 97.5% 100.0% 55.8%
新下駄配列 98,637 97.5% 97.5% 100.0% 55.8%
qwertyローマ字 176,678 174.6% 174.6% 179.1% 100.0%

実質打鍵数
keys Nicola比 小梅比 新下駄比 qwerty比
Nicola 143,825 100.0% 105.0% 112.6% 81.4%
小梅配列 136,990 95.2% 100.0% 107.3% 77.5%
蜂蜜小梅配列 133,696 93.0% 97.6% 104.7% 75.7%
新下駄配列 127,692 88.8% 93.2% 100.0% 72.3%
qwertyローマ字 176,678 122.8% 129.0% 138.3% 100.0%

打鍵効率は「実質打鍵数/入力文字数」で、1字を入力するのに何打鍵が必要かを示します。


打鍵効率 (keys/字)
Nicola 1.422
小梅配列 1.354
蜂蜜小梅配列 1.321
新下駄配列 1.262
qwertyローマ字 1.747

左右別の打鍵頻度グラフ

以下のグラフは実質打鍵数をベースに作成しています。必要に応じて、親指キーを「特別扱いするケース」と「特別扱いしないケース」を併記しています。「親指キーを特別扱いする」とは、親指キーを除外したり、親指キーだけ除算の分母が異なったりすることを示します。親指キーを使用しない新下駄配列と qwerty ローマ字配列では、双方の値が一致します。

親指キーの特別扱いあり

左右別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いあり)

親指キーの特別扱いなし

左右別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いなし)

左右指別の打鍵頻度グラフ

親指キーの特別扱いあり

左右指別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いあり)

親指キーの特別扱いなし

左右指別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いなし)

上下段別の打鍵頻度グラフ

親指キーの特別扱いあり

上下段別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いあり)

親指キーの特別扱いなし

上下段別の打鍵頻度グラフ(親指キーの特別扱いなし)

シフト頻度グラフ

シフト頻度グラフ

関連記事

10万字サンプルで眺める qwerty ローマ字。
2007-06-25
posted by 141F at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

蜂蜜小梅配列 2.0.0 版です。

さらに安全な論理配列たらんことを目指し、小梅配列の上位互換であることを諦めて、蜂蜜小梅配列は独自進化の道を歩き始めます。post-fix を脱ぎ捨て、打鍵範囲が改まったことを強調して、2.0.0 版を名乗ります。

同時に小梅配列は、蜂蜜化に絡んで「ぴ」を右手側に持ってきた 1.4.2 版を破棄して、1.4.1 版を最終版とします。

蜂蜜小梅配列 2.0.0 版 配列定義

同時に打鍵する配列


/*
 * 蜂蜜小梅配列 2.0.0 版
 * http://8x3koume.na.coocan.jp/
 * http://61degc.seesaa.net/
 */

-option-input[
    {スペース} | -space
    {変換}     | -henkan
    {シフト}   | -shift
]

/* 基本定義 */

[
1|2|3|4|5|6|7|8|9|0|−  |^   |¥
。|な|て|せ|そ|・|お|の|に|,|、  |() |
こ|た|か|る|は|ー|ん|い|し|と|{BS}|{ESC}|
.|ゆ|よ|ろ|や|っ|う|す|ら|え|_  |
]



{スペース}[
?|/|〜|「|」|&|’|<|>|+|=|〜|@@@
ぺ|け|も|…|ゎ|ゑ|び|ぎ|づ|」|゛|゜|
め|を|ま|さ|ゃ|ぃ|ぁ|ぐ|じ|ど|ぴ|*|
ゅ|ほ|ふ|ょ|ぅ|ぉ|ぇ|ず|ぢ|べ|!|
{space}|
]



{変換}[
!|”|#|$|%|[|]|(|)|{|}|〜|
ぱ|げ|で|ぜ|ぞ|ゐ|ひ|き|つ|「|(){ENTER}{←}|{|
ご|だ|が|ざ|ば|む|れ|く|り|わ|ぬ|}|
ぽ|ぼ|ぶ|ぷ|ヴ|み|あ|ね|ち|へ|?|
{変換}|
]



{シフト}[
!|”|#|$|%|&|’|<|>|^|=|‘||
Q|W|E|R|T|Y|U|I|O|P|@|[|
A|S|D|F|G|H|J|K|L|;|:|]|
Z|X|C|V|B|N|M|,|.|/|_|
]

/* 拡張定義 */

/* [F]と同時打鍵 */
-21[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |ひゃ|きゃ|にゃ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |りゃ|しゃ|    |ぴゃ|
    |    |    |    |    |みゃ|    |    |ちゃ|    |    |
]


/* [V]と同時打鍵 */
-2f[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |びゃ|ぎゃ|    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じゃ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢゃ|    |    |
]

/* [S]と同時打鍵 */
-1f[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |てゅ|    |    |    |ひゅ|きゅ|にゅ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |りゅ|しゅ|    |ぴゅ|
    |    |ふゅ|    |    |みゅ|    |    |ちゅ|    |    |
]

/* [右S]と同時打鍵 */
{変換}-1f[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |でゅ|    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [X]と同時打鍵 */
-2D[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |びゅ|ぎゅ|    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じゅ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢゅ|    |    |
]

/* [D]と同時打鍵 */
-20[
    |    |    |      |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |      |    |    |ひょ|きょ|にょ|    |    |
    |    |    |ません|    |    |    |りょ|しょ|    |ぴょ|
    |    |    |      |    |みょ|    |    |ちょ|    |    |
]


/* [C]と同時打鍵 */
-2E[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |びょ|ぎょ|    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じょ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢょ|    |    |
]


/* [K]と同時打鍵 */
-25[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |くれ|    |あり|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [J]と同時打鍵 */
-24[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |つぁ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |ふぁ|    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [右J]と同時打鍵 */
{変換}-24[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぁ|    |    |    |    |    |    |
]

/* [H]と同時打鍵 */
-23[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |てぃ|    |    |    |    |    |つぃ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |しぃ|    |    |
    |    |ふぃ|    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [右H]と同時打鍵 */
{変換}-23[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |でぃ|    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぃ|    |    |    |    |    |    |
]

/* [B]と同時打鍵 */
-30[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |とぅ|    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [左B]と同時打鍵 */
-space-30[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |どぅ|    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [M]と同時打鍵 */
-32[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |つぇ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |しぇ|    |    |
    |    |ふぇ|    |    |    |    |    |ちぇ|    |    |
]

/* [右M]と同時打鍵 */
{変換}-32[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぇ|    |    |    |    |    |    |
]

/* [左M]と同時打鍵 */
-space-32[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |じぇ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |ぢぇ|    |    |
]

/* [N]と同時打鍵 */
-31[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |つぉ|    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |ふぉ|    |    |    |    |    |    |    |    |
]

/* [右N]と同時打鍵 */
{変換}-31[
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |ヴぉ|    |    |    |    |    |    |
]

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2010-12-10
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2009-09-01
小梅配列 1.3.3 版です。
2009-05-03
小梅配列 1.3.2 版です。
2008-10-04
小梅配列 1.3.1 版です。
2008-02-12
その先の親指シフト、小梅配列 1.3.0 版です。
2007-10-28
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2012年05月01日

同手シフトはどの指で発生しているのか

同手シフトはどの指でどの程度発生しているのか、例によって10万字サンプルで調べました。

対象としたのは「ゐゑゎヵヶ」を除いたカナと、句読点と長音「。、ー」の3種の記号の合計101,158字。また、いつものような比率ベースでは、分母の異なるデータを比較してしまい正しくないため、本稿では絶対値を採り上げます。

ここで例えば Nicola の「を」は、[A]キーと[左親指]キーの同手シフトで打鍵します。これを[左小]と[左親]の双方でカウントしてグラフにしました。同様に、

蜂蜜小梅配列の「じぇ」
[M]+[L]+[左親指]の3キー同時打鍵
うち[M]+[L] → 《右差指》+《右中指》の同手シフトと判定
蜂蜜小梅配列の「ヴぉ」
[B]+[N]+[右親指]の3キー同時打鍵
うち[N]+[右親指] → 《右差指》+《右親指》の同手シフトと判定

上記のような同手シフトも、忘れずに加算しています。

同手シフトの指別打鍵数グラフ

同手シフトの指別打鍵数グラフ

図中で連続シフトは考慮していません。かえであすか配列の[親指]キーは、左右合わせて28%ほどで連続シフトが有効となって、打鍵が省略できるようです。連続シフトが左右でどれだけ有効になっているか、左右の内訳は計算していません。

また、言うまでもありませんが、連続シフトは文字キー側には無関係です。

小梅配列は「遠いキーほどシフトを減らす」ルールを頑なに守っているのが、お分かりいただけるかと思います。

左差伸に置いたカナを改めて確認すると、

蜂蜜小梅配列(修正案その4・詳細未公表)
小梅配列 1.4.1
・や・ぴ
Nicola
れ・も・
Tron 2005-1011
ほ・ふ・へ
かえであすか配列
・ヴ

強調 は小文字。

となっていて、蜂蜜小梅配列の左差伸の同手シフトの打鍵数は、ほぼゼロと見なせます。

このグラフを見ると、もしかしたら蜂蜜小梅配列で連続シフトを有効にできるかも、なんて色気も出てきますが、「最大3キーの同時打鍵」と「連続シフト」を両立できるソフトウェアは、現状では存在しません。

小梅配列は「人差指の素早さを活かしたカナ配置」を標榜してきましたが、安全基準の見直しを図ったことで、蜂蜜小梅配列に同じコピーを使うのは難しくなりました。ただし、安全性が向上して安心して打鍵し続けられることと、打鍵効率が向上したことは、速度の向上にも寄与していると考えます。

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2012-02-13
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2012年04月20日

さらに安全な論理配列を求めて

小梅配列の「ストレステスト」は7年目を迎えました(苦笑)。

腱鞘炎と親指シフト

私は左手の人差指に今も、腱鞘炎という爆弾を抱えています。普段は特に痛むことなく過ごしていますが、ちょっとしたことですぐ左差指の第二関節が疼き出します。

健常な人が腱鞘炎を病んでしまうきっかけ(発症因子)についてはさておき、腱鞘炎患者が痛みを覚える行為(痛覚因子)については、最初のうちは不適切な連接の多寡を疑ったりもしましたが、現在は、少なくとも都度シフトの親指シフトにおいては、「差指を伸ばす同手シフト」が主犯だろうと考えています。

私はとにかく[R]の同手シフトが痛い。こんなところに「わ」みたいな中頻度のカナを割り当てていたら、痛みが治まる暇がありません。因果がつかめた 1.3.4 版以降では低頻度な「ぬ」を配置し、さらにこれを左手中指で打鍵する《最適化》を行って、痛覚因子をできるだけ遠ざけていました。

[T]の同手シフトも痛いだろうと思いますが、現在は「ゎ」を割り当てているので、判断する機会がありません。

同じように[Ctrl-V]も痛い。[A]の左隣の[CapsLock]キーを[Ctrl]にリマップしていると、編集作業をしているだけでズキズキしてくるので、これを止めて、本来の[Ctrl]キーを使って[Ctrl-V]を発行するように変えました。ペアとなる指がたとえ小指であっても、左差指を伸ばした形での同手打鍵はダメージ大です。

こんな状態なので、[R]の同手シフトに「ゃ」を配置してある Nicola は、とてもじゃないけど今の私には使えません。Nicola ユーザだった当時は腱鞘炎とは無縁だったことから、発症因子と痛覚因子は必ずしもイコールではないと考えます。

誰のための安全基準か

Nicola ユーザだった頃は、同指異鍵となる「〜です」や「言わ〜」等の打鍵で無意識に《最適化》を行っていました。これらの最適化は指を迷子にして、下段への苦手意識を植え付ける原因にもなっていました。

既成配列を最適化して使うのとは異なり、作成者本人が俺様配列を最適化して打鍵することは、自作配列の敗北に他ならないと思っています。また、健常者なら問題なく使えるだろうなんていう「だろう運転」は、何の根拠もありませんし、何ら展望を生み出しません。

キー別の打鍵頻度マップを見ると、蜂蜜小梅配列は打鍵数ゼロとなった[B]を筆頭に、小梅配列とは特に左手側で大きく異なっているのが分かります。いくら辺境に位置する[B]とはいえ、特等席の単打=無シフトを全く使わないのは、何とももったいない話です。

親指シフト系の日本語配列に求められるのは、何よりも安全第一のはず。だったらこのマージンを、より安全な配列のために使わない手はありません。そしてその基準は、あくまでも私です。そうじゃないとウソになってしまうから。

蜂蜜小梅配列 +02S 版

ということで、蜂蜜化によって生み出されたマージンを、安全側に割り振って耐性試験中です。小梅配列の上位互換ではなくなってしまいますが、Safety を名乗る配列が成立するか否か、じっくりと評価していきます。

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2012年04月10日

小梅配列におけるカナの打鍵範囲の変遷

小梅配列の黎明期から現在に至るまでの、カナの打鍵範囲の変遷をまとめました。記号の類や一部のカナは対象から除外しています。

対象としたカナ 全81種類
あいうえお
ぁぃぅぇぉ
かきくけこ
がぎぐげご
さしすせそ
ざじずぜぞ
たちつてと
だぢづでど
なにぬねの
はひふへほ
ばびぷべぼ
ぱぴぷぺぽ
まみむめも
やゆよ
ゃゅょ
らりるれろ
わんを
対象外としたカナ・記号
ゐゑ
ヵヶ
、。.・ー

小梅配列におけるカナの打鍵範囲

小梅配列 1.0 版 〜 1.01 版
○●●●●◎●●●・・・   ● 3種類×24キー
 ●●●●●◎●●●●・・   ◎ 2種類× 4キー
  ◎◎●●●●●●●●・   ○ 1種類× 1キー
                   計29キー
小梅配列 1.1 版 〜 1.21 版
◎●●●●◎●●●・・・   ● 3種類×24キー
 ●●●●●◎●●●●・・   ◎ 2種類× 4キー
  ◎●●●●●●●●○・   ○ 1種類× 1キー
                   計29キー
小梅配列 1.22 版 〜 1.23 版
◎●●●●◎●●●・・・   ● 3種類×23キー
 ●●●●●◎●●●●・・   ◎ 2種類× 6キー
  ◎●●●●●●●◎◎・   ○ 1種類× 0キー
                   計29キー
小梅配列 1.3.0 版 〜 1.3.3 版
◎●●●●・●●●・・・   ● 3種類×25キー
 ●●●●●◎●●●●・・   ◎ 2種類× 3キー
  ◎●●●●●●●●●・   ○ 1種類× 0キー
                   計28キー
小梅配列 1.3.4 版 〜 1.4.2 版
◎●●●◎○●●●・・・   ● 3種類×24キー
 ●●●●●◎●●●●・・   ◎ 2種類× 4キー
  ◎●●●●●●●●●・   ○ 1種類× 1キー
                   計29キー
修正案その1 <2012-02-13>
◎●●●◎・●●●・・・   ● 3種類×24キー
 ●●●●●◎●●●●○・   ◎ 2種類× 4キー
  ◎●●●●●●●●●・   ○ 1種類× 1キー
                   計29キー

ここまで整理したところで、新たな修正案が浮かんできました。

修正案その2 <2012-04-09>
◎●●◎◎・●●●・・・   ● 3種類×23キー
 ●●●●●◎●●●●◎・   ◎ 2種類× 6キー
  ◎●●●●●●●●●・   ○ 1種類× 0キー
                   計29キー

これが通れば、いわゆる「最適化」を回避できます。

修正案その2

強調 は 1.4.2 版との差分です。〓 は未定義。

無シフト面
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − ^ ¥
 。 な て せ そ  お の に , 、 ()
  こ た か  は ー  い し と BS ESC
   . ゅ ょ ろ ゃ っ う す ら え _
左シフト面
? / 〜 「  」 & ’ < > + = ‘  |
ぺ け も  び ぎ づ  」 ゛ ゜
  め を ま  や ぃ  ぐ じ ど ぴ *
   ゆ ほ よ ふ ぅ ぉ ぇ ず ぢ べ !
右シフト面
! ” # $ % [ ] ( ) { }  〓
ぱ げ で ぜ ぞ  ひ き つ 「 () 
  ご だ が  ば む  く り わ ぬ }
   ぽ ぼ ぷ ぶ ヴ み あ ね ち へ ?
小指シフト面
! ” # $ % & ’ < > ^ = ‘ |
 Q W E R T Y U I O P @ [
  A S D  G H  K L ; : ]
   Z X C V B N M , . / _

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2007-01-19
Qと@の句読点。
2006-12-29
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2012年03月07日

私の親指キー改造方法

そう言えば、今のキーボードを勝手に改造した画像は公表してなかったですね。素のキーボードのままでは、私も親指側面の爪の付け根辺り(特に左手側)が痛くなるので、ウレタンスポンジ等を貼って親指キーをかさ上げしています。

改造した親指キー

「親指キー」として使っている[変換]キーと[スペース]キーには、従前と同じように、百均で買った椅子の脚裏に貼る《滑り止め用ウレタンスポンジ》を貼っています。

隣の[無変換]キーには、これまた百均で買った《ウオノメ用クッションサポート》を貼っています。

上下方向に高さをかさ上げするだけでなく、親指の左右方向の移動を規制して「親指のホームポジション」を明確化することも、入力のし易さ向上に寄与しています。

手ごろな価格で買えてポンと貼るだけの気軽さが、何よりも一番です。

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タグ:親指シフト
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2012年02月13日

「ぴ」と記号の一部を見直した。

答えは自分自身の言葉にありました。2007-01-20 付けの小梅配列のカナの打鍵範囲。 というエントリーに、私は次のように書いています。

エイヤ!ゾーン(笑)。

手首を動かさないと指が届かないキーとして、私は[Q][Y][P][@] の4つのキーを掲げます。

やっぱり「ぴ」を[Y]に置いてはいけません。

ということで、小梅配列史上初となる小指伸[:]を試します。無シフトはバックスペースで、同手シフトはカナ入力というところも、ちょっとしたチャレンジです。

「ぴ」は同じ[:]の他手シフトに置くことも可能でしたが、定位置への戻りやすさを優先して、あえて同手シフトを選択しています。

同時に、記号についても一部の配置を見直しました。小梅配列の記号配置は、親指ひゅんQが前提の 1.2 版で定義したままなので、より高機能な DvorakJやまぶき系 の時代に合わせたアップデートが狙いです。

  1. カギ括弧のペア「」を入力して、
  2. カーソルをカギ括弧の真ん中に戻し、
  3. カギ括弧の中への入力を待つ。

という動作もしばらく試してみましたが、終わりカギ括弧 "」" の後にまたカーソルを右に移動させなければならないという余計な手間が、入力のリズムを乱します。同様の動作は小括弧()にのみ適用することとします。

修正案その1

強調 は 1.4.2 版との差分です。〓 は未定義。

無シフト面
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − ^ ¥
 。 な て せ そ  お の に , 、 ()
  こ た か  は ー  い し と BS ESC
   . ゅ ょ ろ ゃ っ う す ら え _

左シフト面
? / 〜 「  」 & ’ < > + = ‘  |
ぺ け も ぬ ゎ  び ぎ づ  」 ゛ ゜
  め を ま  や ぃ  ぐ じ ど * +
   ゆ ほ よ ふ ぅ ぉ ぇ ず ぢ べ !

右シフト面
! ” # $ % [ ] ( ) { } 〓 〓
ぱ げ で ぜ ぞ  ひ き つ 「 () 
  ご だ が  ば む  く り わ ぴ }
   ぽ ぼ ぷ ぶ ヴ み あ ね ち へ ?

小指シフト面
! ” # $ % & ’ < > ^ = ‘ |
 Q W E R T Y U I O P @ [
  A S D  G H  K L ; : ]
   Z X C V B N M , . / _

本日の配列。

小指伸に慣れるのは大変そう。

関連記事。

没ネタ三題。
2012-01-12
小梅配列 1.4.2 版を小改良。
2012-01-05
posted by 141F at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

やまぶきR 用 小梅配列 1.4.2 版 配列定義

おくまの部屋(本館) > 109日本語キーボードで親指シフトするとき【やまぶきR】 というエントリーから、やまぶきR でも句点「。」とピリオド「.」、読点「、」とカンマ「,」を各々区別して入力できることが分かったので、遅ればせながら小梅配列の配列定義ファイルを公開します。

;小梅配列 1.4.2 版
;http://8x3koume.na.coocan.jp/koume/
;http://61degc.seesaa.net/
;「左親指」キーは[スペース]キーを推奨

[ローマ字シフト無し]
1,2,3,4,5,6,7,8,9,0,−,^,¥
'。',na,te,se,so,pi,o,no,ni,',','、',:
ko,ta,ka,ru,ha,'ー',nn,i,si,to,後,逃
'.',xyu,xyo,ro,xya,xtu,u,su,ra,e,_

[ローマ字左親指シフト]
?,/,〜,「,」,&,’,<,>,+,=,‘,|
pe,ke,mo,nu,xwa,無,bi,gi,du,'」',゛,゜
me,wo,ma,sa,ya,xi,xa,gu,ji,do,後,逃
yu,ho,yo,fu,xu,xo,xe,zu,di,be,!

[ローマ字右親指シフト]
!,”,#,$,%,[,],(,),{,},無,無
pa,ge,de,ze,zo,'・',hi,ki,tu,'「',*,;
go,da,ga,za,ba,mu,re,ku,ri,wa,後,逃
po,bo,pu,bu,vu,mi,a,ne,ti,he,?

[ローマ字小指シフト]
!,”,#,$,%,&,’,<,>,^,=,‘,|
Q,W,E,R,T,Y,U,I,O,P,@,'['
A,S,D,F,G,H,J,K,L,;,:,']'
Z,X,C,V,B,N,M,',','.','/',_

おくまさんと yama さんのお二人に感謝します。

やまぶきR では3キー同時打鍵が定義できないので、残念ながら蜂蜜小梅配列は実装できません。

蛇足ながら、おくまさんの記号定義が小梅配列のそれにかなり近くて、ちょっと嬉しくなりました。

posted by 141F at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月08日

スペースキーを左親指キーにしている人。

まずは、林檎の右瞼は無事に自然治癒しました。ご心配をおかけしました。

さてと、本日は Nicola スレのこの発言に言及します。

スペースキーを親指キーにしてる人いる?
その場合、スペースキーの機能について、
親指キーと本来のスペース(空白)出力、そして変換機能と、
この3つをどういう風に共存させてる?

単独打鍵と同時打鍵で違う働きをするキーがあるってのは、
なんかふとしたタイミングで無視できない率で誤操作を招きそうで
気になる…。

私はまさに スペースキーを親指キーにしてる人 ですが、この手の質問は実に答えにくいですね。親指シフターは機能別に見て様々な属性に分類できるので、単純に yes か no かみたいには答えられません。

親指シフターを分類するパラメータ。

どれだけ細分化できるでしょうか。

キーボードの種類
専用キーボード [専用]
JISキーボード [JIS]
左親指キー
専用左親指キー [左親指]
無変換キー [無変換]
スペースキー [空白]
右親指キー
専用右親指キー [右親指]
スペースキー [空白]
変換キー [変換]
変換に使用する指
左手 [左手で]
右手 [右手で]
変換に使用するキー
無変換キー [無変換キーで変換]
スペースキー [空白キーで変換]
変換キー [変換キーで変換]

親指シフターとしての属性

パラメータは以上ですべてではありませんが、私自身は

  • JIS/空白/変換/右手で/変換キーで変換

タイプに分類することができます。

「左親指」キーを[無変換]キーから[スペース]キーに変えた。

前にも書いたと思いますが、Nicola ユーザだった頃は、

OASYS 時代
専用/左親指/右親指/右手で/変換キーで変換
PC-9801 時代
専用/左親指/右親指/右手で/変換キーで変換
DOS/V 時代
JIS/無変換/変換/右手で/変換キーで変換

と変遷して、当時は機能キーを次のように定義付けしていました。

Nicola (DOS/V) 時代の機能キー定義。
ステータス 無変換 スペース 変換
親指キー 左親指 n/a 右親指
IME off 空白 空白 空白
IME on 未入力 n/a 空白 n/a
入力中 全確定 全確定 変換
変換中 全確定 注目文節右 次候補
現在の機能キー定義。

小梅配列の開発に着手するのと同時に「左親指」キーを[スペース]キーに改めて、変換中の定義のみ同様に入れ替えました。

ステータス 無変換 スペース 変換
親指キー n/a 左親指 右親指
IME off 空白 空白 空白
IME on 未入力 n/a 空白 n/a
入力中 全確定 全確定 変換
変換中 注目文節右 全確定 次候補

こうすることで、「左親指」キーを[スペース]キーに、支障なく移行することができました。

他のタイプのことは分からない。

私の真似をすれば大丈夫とは言いませんが、

  • JIS/空白/変換/右手で/変換キーで変換

とすることで、親指キーと本来のスペース(空白)出力、そして変換機能 の3つを無理なく共存させることが可能です。

ただしタイプの異なる人のことは、例えば[スペース]キーで変換している人のこととか、親指キーと変換するキーを分けている人のことは正直分からなくて、何ともアドバイスのしようがありません。Nicola スレみたいに、似て非なる存在を罵倒して終わりだったら楽なんですが(笑)。

結論としては、習うより慣れろなのかもしれません、みたいに濁して答えるしかないかも。少しでも参考になれば幸いです。

タグ:親指シフト
posted by 141F at 02:44| Comment(0) | TrackBack(0) | oyayubi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする